生態系ネットワークとは
野生の生きものは、「太陽の光」「土」「空気」「水」の4つの要素を土台としてくらしています。
この4つの要素と「野生の生きもの」が、複雑に関係し合って形成されるひとまとまりの自然のシステムを「自然生態系」または「生態系」と呼んでいます。斐伊川、神戸川、宍道湖・中海や、これらを取り巻く流域には、水の流れや人の営みによって生み出された、さまざまな野生の生きものがくらす、河川特有・流域特有の生態系が形づくられています。
生態系ネットワーク事業とは、さまざまな野生の生きものがくらすことができる、豊かな生態系が保たれた国づくり、地域づくりを実現することを目的として、将来に残さなければいけない自然や、優れた自然条件を有している地域を核(コア)として、これらの場所を生きものがよりくらしやすいように繋いで(ネットワークして)いく取組のことです。
野生の生きものは、「食べ物を探す場所」「子育てをする場所」「眠る場所」「休息をとる場所」など、さまざまな場所を必要とします。季節によってくらす場所を変える生きものも多く、安全に行ったり来たりできる場所が増えれば、将来にわたってより多くの生きものたちがくらすことができます。
生態ピラミッド
生態系ネットワークのイメージ
出典:「川からはじまる川から広がる魅力ある地域づくり
ー河川を基軸とした生態系ネットワークの形成ー」[MLIT]
写真・図表:IC=出雲市、UC=雲南市、MLIT=国土交通省、その他(無印)=(公財)日本生態系協会