コウノトリ



コウノトリ(国の特別天然記念物・絶滅危惧ⅠA類)

明治前期まで、山陰地方を含む全国の里地里山で、一年を通してくらしていた鳥です。

乱獲や環境の悪化が原因で、1970年に一度日本の空から姿を消しましたが、兵庫県豊岡市で自然の空に返す試みが続けられ、2007年に40年以上ぶりに自然のもとでひなが巣立ち、その後、徳島県鳴門市、島根県雲南市、福井県越前市、栃木県小山市でもひなが巣立っています。兵庫県豊岡市での野生復帰の取組が進むにつれて斐伊川水系の流域での目撃情報も増えており、雲南市では2017年以降、全国で唯一、6年連続ひなが4羽誕生しています。

完全な肉食の鳥で、川の浅い所や田んぼ、あぜなどで、魚類や貝類、甲殻類、昆虫などを食べます。

水田で採食

人工巣塔抱卵中

胸の羽毛にくちばしを埋めるという独特な姿勢で休息します

(たとえば、ハクチョウなどは背中にくちばしを埋めて休息)

写真・図表:IC=出雲市、UC=雲南市、MLIT=国土交通省、その他(無印)=(公財)日本生態系協会