【お願い】斐伊川水系で“ツル”を見たという方、目撃情報をお寄せください!
斐伊川水系水鳥プロジェクトの指標ともなっているツル類(ナベヅル、マナヅル)は、斐伊川水系へ毎年少数が飛来するものの、長期間とどまってくれた例が少なく、安心して冬を越すためにはどんな環境が必要なのか、情報が十分集まっていません。
ナベヅル(全長1メートル程度)
マナヅル(全長1.3メートル程度)
そこで、このホームページをごらんになっているみなさまに、お願いがあります。
是非、斐伊川水系におけるナベヅル・マナヅルの目撃情報をお寄せください。
方法
以下のいずれかの方法で情報をお寄せください。
1.グーグルフォームによる情報提供 (以下のボタンより、情報をご入力ください)
2.メールによる情報提供
メールアドレス(hiikawa-mizudori@ecosys.or.jp(「@」を半角にしてお使いください))に、件名を「斐伊川水系におけるツル類の目撃情報」として、必要な情報をお送りください。
目撃した年月日(およそで構いません)
ツルがいた環境(上空を飛んでいた、川、田んぼ、畑の中、等)
ツルがいた場所の住所(できるだけ詳しく。斐伊川水系の流域市町での目撃情報に限ります)
ツルの種類(ナベヅル、マナヅル、その他)
見られたツルの羽数
見られたツルの行動(上空を飛んでいた、食べ物を探していた、休んでいた、等)
いただいた情報について、水鳥プロジェクトより質問の連絡を返信して良いか(可/否)
※ 写真がある場合、情報とあわせて送付いただけますと大変幸いです。この場合、グーグルフォームではなくメールをご利用ください。
受付期間 2023年11月~2024年3月末まで
(斐伊川水系におとずれるツル類はいずれも渡り鳥で、ハクチョウやガン類と同様、暖かくなると子育てのためユーラシア大陸(中国北部、モンゴル、ロシア)に渡っていきます)
以下は、斐伊川水系のツル類について、もう少し詳しく知りたいという方向けの情報です。
これまでに見られた場所とその特徴
斐伊川水系での一日の行動パターンは、ガン類やハクチョウ類とよく似ており、夜は見通しのよく広い水辺(斐伊川河口や飯梨川河口など)で眠り、日中はその近くの田んぼで食べ物を探すすがたが、しばし確認されています。このため、ガン類やハクチョウ類が見られる場所とツル類の目撃情報は重なることがあります。
ただし、ガン類などと異なり、泳ぎが得意ではありません。このため、眠る場所はサギの仲間などと同じく、水底に足をつけて立てるほどに浅い水辺に限られます。
これまでの主な目撃情報を地図に落としてみました。以下の破線赤丸付近で目撃情報が寄せられています。
・灘橋から下流~河口付近とその周辺の田んぼ(出雲市)(②)
・宍道湖北東の「潟の内」と呼ばれる水田地帯(松江市)(③)
・大橋川下流部左岸の水田地帯(松江市)(④)
・飯梨川の河口、松江市論田・安来市能義平野の水田地帯(松江市、安来市)(⑤、⑥)
・米子水鳥公園(安来市)⑦
神戸川の下流~河口部付近(①)では時折マナヅルが確認されていますが、このマナヅルは何らかの理由で北へ帰れなくなったようで、「例外個体」として扱います。
見た目がよく似ている鳥(サギ類)とのちがい
ツル類とよく似た、斐伊川水系でもよく見られる水鳥として、サギの仲間がいます。
シラサギの仲間(ダイサギ、コサギなど)は名前の通り身体が白いので見分けがつきやすいですが、アオサギは遠めで見ると間違える可能性があります。
アオサギ(全長90センチ程度)
見分ける手がかりとして、決め手とはなりませんが、「頭」をよく見てください。
ナベヅルは頭の上が、マナヅルは目のまわりが赤黒く見えます。これはこの時期見られるサギの仲間には見られない特徴です。幼鳥(子どものツル)はこの特徴が見られないことが多いのですが、たいてい、成鳥(親鳥)といっしょに行動しています。
ナベヅル
マナヅル
アオサギ
この時期、野外で野鳥を観察する機会がありましたら、ぜひとも「ツル」を探してみてください。
(斐伊川水系 水鳥プロジェクト)