環境科学研究科の本館エントランスに2つの顔が誕生した．向かって右側は白石和紙を使った揮毫「環境科学」．
左側は，栗原市栗駒　文字（もんじ）地区に伝わる正藍染で染めた東北大学のエンブレムだ．いずれも宮城県に伝わる伝統工芸品である．

正藍染は，特に千葉家に伝わる技法を正藍冷染といい，常温でかつ一切の化学薬品を使わずに藍に染め上げる．白石和紙も，正藍冷染も， そこに住む人々が，そこの風土に育まれ，創り，伝えてきた技術である．人の息づかいがあり，人と自然の調和した時の歩みがある．
多くの言葉は必要ない．このエントランスで何かを感じていただけたら，望外の喜びである．

なお，2022年の3月9日にこのエントランスのお披露目の会を開催した．以下にこのときの挨拶の抜粋を示します．