~ある秋の日の放課後~
ココア「ただいま~!」
チノ「ココアさん、おかえりなさい」
ココア「あれ、チノちゃん勉強してるの?えらいね~もふもふ~」
チノ「コ、ココアさんやめてください…中学校の理科の宿題で、地学分野についてなにかを体験してレポートにまとめるという課題があるのです…期限は3学期の始業式なのですが、何をしたら良いのかあまり思いつかなくて…」
ココア「地学分野について何かを体験する、か~…難しいね…」
チノ「少しこの街を離れれば地層とか見ることはできるかなと思うのですが…レポートにすることを考えるとすこし難しいかなと…」
リゼ「ただいま~、おっ、チノとココアは勉強か?」
チノ「リゼさんおかえりなさいです」
ココア「リゼちゃんおかえりー!ねえねえリゼちゃん、チノちゃんが中学校でこんな課題出てるみたいなんだけど、何かいいアイデアないかな~?」
リゼ「なになに?地学についての体験レポートか。そういえばそんな課題、中学の時にあった気がするなぁ」
ココア「この街の中学校ではいつもある課題なのかな?」
チノ「そうかもしれませんね」
リゼ「うーん、そうだチノ、地学オリンピックを受けてみるというのはどうだ?」
チノ「ち、地学オリンピックですか?」
ココア「なにそれ、面白そう!リゼちゃん、地学オリンピックについてもっと教えてよ!」
リゼ「うーむ、そうだな~、簡単に言うと地学の試験を解いて競い合うというものだ。地学だけではなく数学や物理もあるんだが、これらをまとめて競技科学なんて呼ばれることもある。オリンピックというと参加することそのものが難しそうにも思えるが、実際には一次試験は地学好きの中・高校生であれば誰でもチャレンジできるんだ。一次試験の試験範囲は高校の"地学基礎"の教科書に載っている内容と環境災害、そして中学理科の内容だ。高校地学基礎もそこまで難しくはないから、チノも十分点数がとれると思うぞ。ちなみに二人は学校の地学のテストの点数はどうなんだ?」
ココア「私はこの前の地学基礎、100点満点で83点だったよ!」
チノ「私は地学分野50点のうち30点でした。地学の先生がちょっと変わっていて、全問題が論述で…難しかったです…」
リゼ「論述問題というのは知識を確実に定着させるために大事だぞ。大変だと思うけどがんばれ!」
ココア「でもそんなすごいテスト、受けるのにお金がかかったりはしないの?」
リゼ「大丈夫だ。地学オリンピックの受験にかかる費用は基本無料なんだ!」
ココア「えーそうなの!」
チノ「それはすごいですね」
リゼ「さらに今年は一次試験がオンライン試験なので、気軽に受けることができるぞ!どうだ?受けてみたくなったか?」
ココア「ところでリゼちゃん、なんでこんなに地学オリンピックについて詳しいの?」
リゼ「え…それは…実は前に地学オリンピックを受けたことがあるんだ。」
ココア「そうなの?知らなかったよ!」
リゼ「ほら、前に12月にバイト休んだことがあっただろ?実はあの時に受けていた」
チノ「そういえばそのときリゼさん、11月ごろから忙しそうにしてましたもんね。」
ココア「ちなみにどのくらいの結果だったの?」
リゼ「中3と高1で受けていたのだが、中3の時は390点くらいで190位とかだったな。そのときは550点満点のテストだった。高1は一次試験は50位くらいで通過したけど、二次予選は110位くらいだったかな。」
ココア「すごいじゃん!これはRabbit House3姉妹で本選進出を狙うしかないね!」
チノ「妹じゃないです!」
リゼ「本選に行ったら地学が大好きな人たちがいっぱいいるから、その環境で試験を受けられることはもちろんのこと、その人たちと交流して様々な体験ができるぞ!」
ココア「地学オリンピック、受けたくなってきちゃった。リゼちゃん、地学オリンピックは今年はいつあるの?あとどうやって申し込めばいいの?」
リゼ「地学オリンピックの公式サイト(jeso.jp)に詳細があるぞ~。申し込みもここにあるリンクからできる。今年は申込期間が11月15日まで、一次予選が12月19日にオンライン試験だ。」
ココア「期末試験も終わっているからちょうどいいね!シャロちゃんと千夜ちゃんも誘ってみようかな!」
チノ「マヤさんとメグさんにもお話してみます。」
リゼ「いいぞ!申し込まずに後から受験したくなっても後悔するだけだから、受けられるかわからなくても申し込んでおくといいぞ!」
チノ・ココア「はーい!」