組織部部長 吉崎加津美 (志免町立志免東中学校)
組織部では、持続可能な部活動の実現と教員の働き方改革を目的として、「部活動の地域展開における学校運営上の課題に関する研究」を進めてきた。本年度は、地域展開の進捗状況と課題を整理し、今後の方向性を検討した。
一 地域展開の現状
協議会の設置状況および地域展開の実施状況は、令和五年度と比較して約三倍に増加したものの、未実施の学校が依然として七割を超えている。また、全市町村で教育委員会が実施主体となっているため、取組格差の拡大が懸念される。
二 今後の課題と取組の方向性
①関係者との課題の共有
生徒・保護者・地域住民・教員等に対して説明会や広報を行い、部活動の現状と課題の共有を図る。
②協議会の設置と推進
市町村校長会等から教育委員会への働きかけにより早期設置を図る。併せて、ゴール像の明確化、ロ
ードマップ作成、指導者確保、財源確保、教員の兼業など、必要な条件整備について計画的に協議す
る。円滑な運営のため、コーディネーターの配置も検討する。
③一部部活動による先行実施
外部指導者の配置がある部や、教員の負担が大きい部から先行的に地域展開を実施し、成果と課題を
明らかにする。
④地域展開と並行した持続可能な部活動の体制づくり
ガイドラインに基づき、適切な運営体制、効率的な活動、休業日の設定などを進めるとともに、地
域・学校の実情に応じた「○○モデル」(仮称)の確立を図る。
三 まとめ
教育課程の工夫や勤務時間内での指導日設定など、市町村や学校において多様な取組が進みつつある。部活動改革と働き方改革を効果的に進めるには、校長のリーダーシップに加え、教育委員会や関係団体との連携が不可欠である。組織部としては、今後も実効性の高い提言につながる調査研究を継続していく。