夢に挑戦し、幸せな未来を築く『みづまっ子』の育成
久留米市立三潴中学校 校長 新谷 祥生
一 学校の概要
本校は、久留米市の南部に位置し、平成十七年に三潴町と城島町が久留米市に合併し、今日に至っています。本校の令和七年度生徒数は、五百九十二名で、これまで「赤ちゃんふれあい体験」や弓道部が存在する学校として知られています。部活動においては、文化部、運動部ともに活発に行われている学校で、生徒たちにも活気が見られます。
二 具体的な取組
本校では、令和六・七年度に久留米市小・中学校「特色ある教育実践指定校事業」の指定を受け、外国語教育における小・中連携の推進に取り組んでいます。
(1)校内英語放送の推進
本校では、外国語教育の充実を図るために、市教委のご配慮によりALTが学校に常駐できるようにしています。毎日の給食時間に3~5分程度のALTによる校内英語放送を実施しています。内容は、日常にかかわる簡単な英語による質問や学校行事等にあわせた話題を取り扱っています。令和六年度は、その校内英語放送に生徒が生出演するという展開になり、一年生から三年生までの生徒四十四名が校内英語放送を体験しました。二学期には、特別企画として、福岡市にあるFMラジオ局とのコラボレーションにより、ラジオの生放送に生徒を出演させていただき、ラジオのDJと十五分ほど英語でやりとりをしました。その様子も、校内英語放送として全校生徒に流しました。このような校内英語放送の取組を中学校区内の三小学校にも取り入れながら英語を日常的なものとなるようにしています。
(2)イングリッシュボードの設置
本校所属のALTによる情報の発信源となっているのが、生徒の昇降口近くに設置したイングリッシュボードです。校内英語放送の内容とリンクさせており、英語による文字情報からも生徒がメッセージを読むことができるようにしています。校内英語放送に参加したいと思った生徒は、このイングリッシュボードから申し込みができるようにしています。通常は、ALTと生徒がコンビで行いますが、写真のように生徒同士でオリジナルのシナリオをつくり、実践してみたいという生徒もいました。
(3)ボランティアによる小学校英語読み聞かせ
令和六年度は、本校の校区にある三小学校六年生を対象に、英語読み聞かせを実施しました。この時の対象となった六年生は、令和七年度には中学一年生になる児童でした。その児童たちが、現在の中学校一年生になったので、本校においても英語絵本読み聞かせを実施していく予定です。小学校段階から、同じような取組を実施することで中学校英語教育にも親しみやすくなると考えています。
三 おわりに
特色ある学校にするためには、生徒たちが自分で考えて、主体的に学校生活に「アクセント」をつけることが可能となるような雰囲気づくりが重要であると考えています。今後も、生徒たちの発想を取り入れながら、未来へのチャレンジを楽しむことができる学校経営を目指したいと思います。