「1.目的」では、「このレポートは何について書かれているのか?」の答えを具体的に書きます。以下は「1.目的」に書くことと具体例です。
熱中症対策としてエアコンが学校に導入されつつある。
窓が大きく断熱のされていない学校建築でエアコンにより温熱環境を改善することは、学校建築のエネルギー消費量の増大につながると予想できる。暑さに対してエアコンで対応するだけでなく、エネルギーを消費しない方法で教室内の温熱環境を改善することができれば、持続可能な学校運営の一助となる。
気流や冷たいものとの接触、冷えた壁で構成される空間に入ること、水分が蒸発することなど温度以外の方法によっても涼しさを得ることができる。また、気流は、窓を開けることにより得ることができるため、エネルギーを消費しない。
このレポートでは、窓の位置の異なる複数の教室を対象として、風を効率的に取り入れられる窓の開け方を検討する。
なお、手段の目的化に陥ることは避けてほしいです。たとえば「〇〇を測定すること」は目的を達成するための手段であり、目的ではありません。「〇〇を測定することを通じて、△△を明らかにする」とすると、手段の目的化を避けられ、考察やまとめも書きやすくなります。