熱田御新田 西組二十九番割
西国三十三観音堂 通称 身返り観音堂
江戸の昔、東起に住む彦兵衛という若者が奉公先の尾頭橋から帰る途中神隠しにあいました。大変悲しんだ母親が日頃より信仰していた当山の観音堂に三日三晩祈り続けたところ、四日目の朝に堂前にて再会することができました。彦兵衛の話では「帰宅途中眼の前が真っ暗になり見知らぬ所に連れて行かれたが、突然現れた小さな天狗様に手を引かれ、気付いたらここにいた」との事。村人は「秋葉様か伊勢小法師様のお助けか」と噂し、以来、失せものが返る身返りの観音堂として信仰を集めています。