組織における合理的な考え方とは役割分担において重複や混合を避け、専門技術を導入しムダな事、余計な事としてのノイズを省いて能率を高める為に最も効率的なシステムを構築する事にある。
しかしルールで決まっているからといって多くの人がそのルール通りに行動しているとは限らずむしろ暗黙のうちにつくられたお互いの合意が行動に影響している場合が多い。またその規範となるのはその組織の中で長い歴史を経て培われてきた風土、文化である事が多い。
風土や文化はその組織の遺伝子であり、時を経て引き継がれてきたきたものであると言える。
組織における人の行動を理解しようとすれば合理性や効率性によって失われるであろう非合理的存在としての人の行動に大きな影響を及ぼす感情、情緒的側面にも深く目を向ける必要があると言える。