このマグネトロンは、1930年代後半に海軍技術研究所で試作研究されました。陽極の分割構造から10分割橘型マグネトロンであり、陽極9分割マグネトロンよりも高い発振周波数を得るために開発されたと思われます。尚、このマグネトロンはD-1232の型番が付されており、海軍技術研究所のマグネトロン試作研究の物である可能性が高いと思われます。また、USM-2型の型番も併記されていたことから、日本無線で製造されたと推定しています。