現存する日本製最古のマグネトロン
マグネトロンを用いた電流増幅器
日本最古のマグネトロンに貼られていたステッカー
上の写真の2極管は、下の写真の様に電磁石に組み込んで使用するマグネトロンです。マグネトロンに貼られているステッカー(左の写真参照)から、日本無線株式会社が1920年代前半に製造したと推定しました。現在(2020年1月)までに確認できている中では、現存する最古の日本製マグネトロンです。
当時、このマグネトロンを電磁石に組み込んだ装置を、電流増幅器として呼んでいました。電気工学科助教授の星合正治は、これと同型の電流増幅器を使用した実験について、1925年に電気学会で「熱電子管を利用せる直流用振動接觸型自動電塵調整器に就て 」と題した研究発表を行っています。