このマグネトロンは、1941年に日本無線で製品化されたM-312型マグネトロンの改良型と思われます。仕様詳細は不明ですが、M-312型マグネトロンと構造的特徴はほぼ同じと考えています。陽極構造は、空洞共振器橘型になっていて、陽極外周にロウ付けされた銅パイプに水を流し、強制水冷で使用していました。M-312型マグネトロンは、戦時中の日本で高性能レーダーの発振・出力管として使用されていました。