空中にはぶつかる障害物が何も無い!と誤解していませんか?
空中には複雑な風が流れておりその存在を無視、軽視してそこを飛行しようとする翼の飛行を阻んでいます。
ドローンを操縦していてこれまであまり風の影響を感じない と思われたらそのドローンがなぜ空中に浮かんでいるのかをいま一度考えてみてもらいたいのです。
翼が空気の上に乗っかっているからドローンが空中に浮いていられるのです。その空気の塊の移動が風なわけですが影響を感じないとい言い切れるようなら翼による飛行理論を何も理解できていないと理解してもらいたいものです。
その風の影響を感じにくいということは翼1㎡当たりに掛かる重量が比較して大きく掛かっているということです。
風の影響を受けにくい翼面荷重ということは「(重たすぎて)物体を持ち上げて浮きあがらせる力」が従来の翼やヘリコプターなどと比較してドローンは「弱い(小さい)」状態ということです。
この翼面荷重を小さくして(軽くして)物体を持ち上げるドローン輸送を試みるということは → それに従って風の影響を大きく受けるようになってゆきます。
ドローン輸送を試みる際に往路は貨物を搭載して荷重が大きく(貨物搭載時に合わせて翼面荷重を選ぶことでしょうから)、復路は貨物を下ろしているので荷重が小さい、つまりとくに復路ではその日の天気図、コース上の地形によっては車の走行に例えると未舗装の悪路走行をするかのような状態になります。
アドエアでは創業後過去11年、代表者および関係者のスカイスポーツ業務経験年数38年、国内スカイスポーツ統括団体でのモーターパラグライダーの事故対策協議業務の実績から飛行空域の気流予測を含めた航行術の学習と会得をしたうえで、さらにパラシュート使用の緊急対応知識の普及を試みていますが、残念ながら無人航空機の市場においてはまったく共感を得られていない状況です。 ← クリックして閲覧可能です。
翼の種類がパラグライダーと固定翼型ドローン、回転翼をもつマルチローター型ドローンは違うものかと言えば、何が違って、何が共通するかを明確に理解できて説明できるレベルであればその知見を以て翼飛行の有識者と言えますがドローン市場においてはそうした知見を持つ方とほぼお会いしたことがありません。
(一部だけ大学教授をされているかた2-3名とだけ同等の意見交換ができましたが、教授と言えど必ずしもすべてがそうではないようです)
アドエア代表者 賀家が委員長在職時(2022年度時点)の委員会でのHPに記載していますが翼の種類が違えど飛行特性は変わりません。違いが出るのは翼1㎡当たりに掛かる重量の大きさの違いによって起こりえる翼挙動の変化が著しい場合、それが回復困難な失速→操縦不能→墜落に至りやすいという理論を執筆しています。
これをポーラーカーブという定義で表現します。
⋆余談ですが執筆理由は墜落失速による死亡事故に起因した注意喚起です。
https://jhf.hangpara.or.jp/pgpc/index.htm
社団法人日本ハング・パラグライディング連盟 補助動力委員会のHPです。
遡って2023年3月15日掲載の記事でポーラーカーブについて解説してありますのでご覧ください