AI の日常的な利用が世界中で広まる中、社会活動に関連した心理学研究でも、大規模言語モデル (LLM) を活用した研究が散見されるようになってきました (e.g. Argyle et al., 2023;Tessler et al., 2024)。特に LLM を用いれば、個々人の特性に合わせた効果的な説得を、大規模なスケールで実行することが可能であるという報告があります (Costello et al., 2024)。本シンポジウムでは、この「説得 AI」に関する研究進捗状況を報告します。まず追試による知見の頑健性を確認してから、既に行われた応用研究をいくつか紹介し、今後のさらなる応用可能性を論じます。続いて説得 AI をはじめとする「AI 心理学」がもたらす、新たな研究方法と理論の可能性について考えます。さらに今後説得 AI が発展し、社会実装されていった時、どのような新しい社会問題を生み出すのかについて、マーケティングと政治的態度を題材に議論します。(本シンポジウムは、一昨年・昨年に行われた公募シンポジウム「深層学習と心理学」の続編的な企画です。)
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2025年 9 月7日 (日) 15:50~17:30
LLMx社会科学 AIを使うのは何が為? スライド
LLMによる説得研究、再現してみました スライド
説得 AI の理論 スライド
指定討論
指定討論
企画代表者:山田祐樹 (九州大学)
企画者:平石界 (慶應義塾大学)、池田功毅 (明治学院大学)、齋藤慈子 (上智大学)、菅さやか (慶應義塾大学)
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本企画の実施にあたって慶應義塾大学学事振興基金・科学研究費補助金基盤研究(B)の助成を受けています。