2022 Spring Workshop #01

2022 春 数学ワークショップ＃１：心理統計のトピックを対象としたトップダウン型学習

本企画では、トップダウン型アプローチを採用し、トピックとしては、心理統計学の基礎的項目である統計検定を対象に、その理解に必要な数学的教養を学んでいきます。伝統的な講義形式を採用し、模擬講師は、心理学と数学の双方に造詣が深い、清水裕士先生 (関西学院大学) に担当していただきます。基本をオンライン形式にしつつ、一部参加者は対面可能な会場からの共同参加を予定しています。より詳しい背景はこちら。

ワークショップ当日は、趣旨説明の後、心理学と心理統計の知識を前提とした上で、高校から大学理系初年度までの数学カリキュラムのうち、本ワークショップの目的に照らして効果的と思われるトピックと教授形態を選び、まず具体的な学習プロセスを模擬的に経験していただきます。模擬授業の体験後に、心理学のための数学に必要かつ効果的なトピック選択と教授形態について、参加者で議論します。これらの活動を通じて、心理学の学問としての信頼性を確立するための、心理学研究法や心理学教育法に関する新たな知見を得ることを期待しています。

本企画では、特に以下の点を検証していきます。

• 心理統計学のトピックを対象とすることの良し悪し。

• ( ボトムアップ型学習にも参加した参加者を対象に) ボトムアップ型との比較で、トップダウン型学習におけるモチベーション維持が容易かどうか。

• 学習対象に含まれるものの、基礎的説明を省かざるを得なかった概念が、受講者にどの程度理解されているかの検討。

• トップダウン型学習によるトピックの取りこぼしの可能性について。講師からの意見と、受講者からの意見の双方を検討する。

清水先生からの注意事項

• 必ずノートと書きやすいペンを用意すること

• ２次方程式の解き方を忘れてる人は、それを復習すること

• 講義後少なくとも１～２時間の復習時間を用意すること　宿題もでます。（ただ、これは人によると思うので、可能な人はということで）

• この３日間で「絶対に統計的検定の基礎を数学的に理解してやるぞ」という気持ちを持つこと

主催者からの注意事項

• この企画は、心理学者が数学を学ぶための方法を開発することを目的としています。参加される方は、学習方法についての感想等、フィードバックをお願いします。

• この企画の内容は、論文やブログ等の形でまとめ、発表する予定です。

《サテライト会場でのコロナ対策》

• マスクを着用してください。特に発言する際は、鼻と口を正しく覆ってください。

• 他の人と距離をとってください。

• お菓子や飲み物は各自でご準備ください。黙食をお願いします。

参加申込みなど

下記フォームからお申し込みください。

＊ワークショップは主催者の一人（平石）の所属先が契約するzoomを用いて行います。申し込み数が契約の上限（300人）に達した場合、一度、参加募集を〆切ります。その後、上限枠拡大（〜500人）を申請し、認められた場合には、申込みを再開します。手続きの余裕をみるために、2月末でも一度、申込みを閉じます。→ 上限枠が500人まで拡大されましたので、募集を再開しました。500人に達した場合には、再度の上限拡大はありません。またワークショップ初日（3月9日）の9時をもって新規募集を停止します。

＊サテライト会場の申込みについては2月末で締め切らせていただきます。希望者が上限人数を超えてしまった場合には、抽選などで調整させていただくことがあります。ご承知おきください（2022/02/16追記）。→ すでに各会場ともキャパシティぎりぎりの申込みがあるため、サテライト会場の新規募集は停止いたしました（2022/02/28）。

問合せ先と中の人はこちら。ワークショップ参加者向けの連絡は、申込時のメールに案内のある discord で行っております。

本企画の実施にあたって JSPS 科研費 19H01750 「社会心理学の基盤を裾野から確認する：メタ分析と追試による再現性検証」の助成を受けています。