2019年第8回学術大会開催報告 

国際井上円了学会では、「学際的に見る哲学堂公園」をテーマとして、2019年9月5日に第8回学術大会を開催いたしました。井上円了が作り上げた哲学堂(現:中野区立哲学堂公園)についての4つの研究報告の後、著名な造園学者で哲学堂公園の保存にも尽力されてきた進士五十八氏と、ドイツにおける日本思想・哲学研究の大家であるペーター・ペルトナー氏による、二つの特別講演が行われました。

【日時】

2019年9月5日(木) 10:00-17:30

【会場】

東洋大学白山キャンパス 125記念ホール(8号館7階)

【大会テーマ】

「学際的に見る哲学堂公園」

【プログラム】

1 開会挨拶

吉田 善一(国際井上円了学会会長、東洋大学理工学部教授)

2 研究報告

①田中 公明(公益財団法人中村元東方研究所)

「哲学堂と田中良雄・百嶺兄弟」

② トーマス・ギンベル(シカゴ大学博士課程)

「自然の哲学、自然での哲学:井上円了と哲学堂公園」

③佐藤 厚(東洋大学東洋学研究所)

「哲学堂祭100年間(1919-2018)に行われた講演―三宅雄二郎、井上哲次郎、桑木厳翼、出隆ほか―」

④ マイク・イルマー、フェリックス・ティース(イルマ-・ティース・アーキテクツ)

「哲学堂公園への建築学的展望」

※昼休憩中に哲学堂公園とスマホアプリ「井上円了学びの舎」に関する展示の解説が行われました。

3 特別講演

①進士 五十八(福井県立大学長、東京農業大学名誉教授・元学長)

「哲学堂公園の造園学的考察」

②ペーター・ペルトナー(ミュンヘン大学日本学教授)

「思想としての庭園、庭園としての思想」

4 閉会挨拶

三浦 節夫(国際井上円了学会副会長、東洋大学ライフデザイン学部教授)