本学の創立者井上円了は晩年の13 年をかけて、当時和田山と言われていた土地に「哲学堂」を創設しました。これが現在の中野区立哲学堂公園であり、哲学をテーマにした世界で唯一の公園で、「国の名勝」にも指定されています。
井上円了哲学センターでは、本学学生への自校教育支援の一環として、哲学堂公園を題材に円了先生の思想と行動とを体感的に学ぶことのできる機会としてスタディツアーを年4回(春学期2日間、秋学期2日間)開催しています。また、人数を限定し、哲学堂公園をより深く学びたい学生向けのミニ講義・ガイド付きツアーも実施しています。
このツアーは普段は公開されていない中野区有形文化財の古建築物(四聖堂、六賢台、絶対城、宇宙館、無尽蔵)の内部が一般公開される期間に実施しており、今回も多くの学生が井上円了や公園に関心をもって参加しました。
スタディツアーは、公園内を自由に散策する形式のため、ガイドブックを無償配付し、本学メディアコミュニケーション学科の映像制作課外活動「白山インターネットTVステーション(HiTS)」プロジェクトで作成した「哲学堂七十七場紹介」の映像ガイダンスの活用を促しました。
ガイドツアーは、哲学堂公園のパーククラブの方による公園ガイド(1時間)や、当センター研究員によるミニ講義+公園ガイド(2時間)を実施し、公園が創設された経緯やユーモアあふれる建造物について、詳しい説明が行われました。
このツアーをきっかけにして、井上円了の思想や人物そのものについての関心が高まり、新たな発見や気づきに繋がっていることが参加者アンケートからも伝わってきました。今後も自校教育につながる重要なツールとしてスタディツアーとガイドツアーを実施していく予定です。
2026年10月10日(土)/17日(土) 11:00〜15:00
合計47名〔23名(10/10)/24名(10/17)〕
■普段の講義などの文字や先生の説明だけでは分からない、生の精神修養の場所について深く学べたため、とてもタメになるツアーであると感じた。
■参加して良かったと感じています。事前に頂いた動画も大変興味深い内容でしたが、ツアーでは実際にその場を見てより詳しい話を聞くことができ、なぜそのような造りなのか、どのような思いが込められているのか、どのようなことがあって現在に至っているのかなどツアーならではのより深い理解を得ることができました。井上円了自身についての理解を深めると言うよりも、彼が見た世界や考えを同じ時代を生きたかのように体感することができたツアーでした。
■建物それぞれに込められた哲学的な考えを解説してもらいながら、公園内を回ることは大変興味深かった。建物だけでなく、井上円了の生涯についての解説もあり、それを聞いて授業内容を復習することも出来た。ガイドの方々が明るい雰囲気でツアーを進めて下さり、楽しみながら参加することができた。