石巻市震災遺構門脇小学校は、震災で津波や津波火災によって被害を受けた校舎の一部をそのまま残しており、当時の被害の大きさを肌で感じることができる施設となっています。展示館(屋内運動場)には津波の力によって潰された車や、当時の応急仮設住宅を復元したものが展示されています。他にも、震災当時の小学校での避難の様子が記された展示や、石巻平野と大津波の歴史について学べる展示があります。また、実際に被災した方の体験談をもとに、その場に自分がいたらどう行動するかを考える疑似体験型防災学習ツナミリアルも行っています。
被災した教室(震災遺構)の様子
石巻市震災遺構門脇小学校では、津波火災の爪痕を残す震災遺構(本校舎)や石巻市の被害の概要をはじめ、津波の力によって潰された車や実際に使われていた応急仮設住宅を展示している展示館(屋内運動場)があります。被災者の記憶を綴る言葉(詩)や絵、門脇小学校の思い出などが展示されている展示館(特別教室)などを見学しました。地震により発生した津波や津波火災の被害が当時の状態で残されており、原型をとどめていない消防車や真っ黒になった防火扉など、災害の恐ろしさを実感することができました。
また、当時の校長先生から地震直後の状況や光景、避難方法などについてお話を伺う機会があり、インターネットでは得られない被災者のリアルな声を聞くことができました。
展示館(屋内運動場)に展示されている被災した車両
疑似体験型防災学習ツナミリアルは、実際に被災した方の立場になって、地震後の避難行動について考えることで、災害を疑似的に体験し、より自分事として考えるプログラムです。「ツナミリアル」では、事前に備蓄を確保することや、家族と避難経路を確認することなど、災害の対策方法を学ぶことができます。「非常時に咄嗟に取った行動一つ一つに、自分や周りの命がかかっていると考え、できるだけ想定外を無くさなければならない」、「不利益を被るのは決して自分だけではない」というお話がとても印象に残りました。今回のプログラムを通して、災害に向けて様々な「備え」が必要だということを学び、災害に対して「想像力」を働かせることがいかに大切かを理解することができました。
石巻市震災遺構門脇小学校を訪れることで、津波の恐ろしさを肌で感じることができました。特に、頑丈そうに見える建物が壊滅的な被害を受けた様子に衝撃を受けました。想像を超える自然の力に圧倒され、改めて震災の凄惨さを実感しました。また、復興に尽力された方々の想いが紡がれていることを直に感じることができました。被災された方々の苦しみや悲しみをより身近に感じることができたのも、現地を訪れることができたからだと思います。この経験を胸に刻み、日々の生活から防災意識を高め、震災の教訓を未来に活かしていきたいと強く感じました。
石巻市震災遺構門脇小学校
〒986-0834 宮城県石巻市門脇町4丁目3-15
℡0225-98-8630