〇石巻市ってどんなところ?
石巻市は宮城県北東部に位置しており、人口は約13万2千人と県内で2番目に人口が多い都市です。太平洋に面し、豊かな自然と歴史的な背景が魅力です。三陸沖に望む港町として栄え、国内有数の漁港として知られています。地元特産の牡蠣や海苔は全国的にも高い評価を受けています。また、石巻市は、東日本大震災からの復興の象徴ともなっており、市内には多くの文化施設や観光スポットがあり、訪れる人々にとって魅力的な場所となっています。
〇石巻市が受けた被害
石巻市は東日本大震災によって甚大な被害を受けました。震災当日は、マグニチュード9.0の地震とそれに伴う最大8.6メートルにも及ぶ津波が市街地のまで到達し、住宅や公共施設、インフラの大部分が壊滅的な被害を受けました。死者・行方不明者は約4千名に上り、全国的に見ても多くの被害が出ました。市内の中学校や避難所となった施設でも、多くの人々が津波に巻き込まれるなど、避難指示の遅れや想定以上の規模の津波が被害が拡大した一因とされています。その後、復興のために多くの努力を重ねており、市民の協力と支援によって徐々に街は再生しつつあります。被災した地域には防災公園や震災遺構として再建され、復興を象徴すると同時に震災の教訓を後世に伝える施設があります。
みやぎ東日本大震災津波伝承館
「みやぎ東日本大震災津波伝承館」は東日本大震災の記憶と教訓を永く後世に伝え継ぐため2021年 6 月 6 日に開館した施設です。館内では「かけがえのない命を守るために未来へと記憶を届ける場」をコンセプトに、被災の状況や津波から尊い命を守るための教訓等をパネルや映像で展示しています。
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石巻市震災遺構門脇小学校
「石巻市震災遺構門脇小学校」は津波火災による当時の被災状況をそのまま残す全国で唯一の震災遺構です。平時における訓練の重要性や避難の在り方を考えてもらうとともに、生命の尊さや自然と共に生きることの意味を改めて知ることの大切さを伝えるために、被災者の記憶の言葉や絵などが展示されています。
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