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測定内容
[0281]測定値信頼性評価パッケージ
お客様の材料について、多方向のX線応力測定とモールの応力円リバース(MSCR)解析を行い、応力状態と測定値の整合性を評価します。
一方向の応力値だけでは分からない主応力・主応力方向を求めるとともに、多方向の測定値が一つの応力状態としてどの程度整合しているかを確認します。
■ 1.この評価で確認すること
・測定位置における面内最大主応力と最小主応力。
・主応力方向。
・面内平均応力と面内最大せん断応力。
・測定方向による値の違い。
・180°対向方向の測定値の差。
・実測値と再構成した応力状態との整合性。
これらを基に、今後の測定方向や測定条件、追加確認の必要性を検討します。
■ 2.測定内容
基本となる測定配置は、同一位置における45°刻みの8方向測定です。
測定方向:
0°、45°、90°、135°、180°、225°、270°、315°
各方向について、cosα法で垂直応力とせん断応力を取得します。
試料の状態や測定方向の制約によって、必要な方向数・配置は異なります。測定内容と費用は、試料条件を確認して決定します。
■ 3.解析の流れ
【対向方向の比較と平均】
0°と180°、45°と225°、90°と270°、135°と315°を比較し、それぞれの垂直応力とせん断応力を平均します。
180°の方向反転で符号が変わる成分は、この平均によって相殺されます。
【応力状態の再構成】
測定方向と、垂直応力・せん断応力の両方を用い、共通係数を最小二乗法で推定します。
その係数から、モールの応力円、主応力、主応力方向などを求めます。
【整合性の評価】
各方向の実測値と、その方向の推定値との差を確認します。
特定方向だけのずれ、対向方向の差、全体的な残差の状態から、測定値の整合性を評価します。
■ 4.評価結果の読み方
【多方向の測定値が良好に整合する場合】
一つの面内応力状態によって、多方向の実測値を良好に説明できることを示します。
この結果を基に、評価目的に必要な測定方向と、その後の測定計画を検討できます。
ただし、整合性が良いことだけで、材料の弾性等方性や測定値の絶対的な正確さが確定するわけではありません。
【特定方向に大きなずれがある場合】
その方向の回折環、ひずみ信号、照射位置、形状による制約などを確認します。
必要に応じて、同じ位置での再測定や条件変更、近傍位置との比較を検討します。近傍位置へ変更する場合は、元の位置とは別の測定点として扱います。
【180°対向方向に差がある場合】
方向反転で符号が変わる成分が含まれている可能性を検討します。
研磨・研削面などでは、3軸のせん断応力による寄与が影響する場合があります。対向平均の前後を比較し、平均後の整合性を確認します。
対向方向の差だけで原因を確定せず、信号や測定条件と併せて評価します。
■ 5.この評価が役立つ場合
・初めて測定する材料や加工状態について、測定値の整合性を確認したい。
・主応力方向が分からず、測定方向を決められない。
・測定方向によって値が大きく異なる。
・粗大結晶や集合組織などの影響が気になる。
・研磨・研削面で、対向方向の測定値に差がある。
・加工前後や疲労試験前後の比較に先立ち、測定条件を検討したい。
・継続的な測定に向けて、必要な方向と測定数を検討したい。
■ 6.評価後の測定計画
評価結果に応じて、次の内容を検討します。
・主応力方向に対応する測定。
・必要な指定方向の継続測定。
・対向測定と平均処理の継続。
・測定方向数の追加。
・入射角、照射径、測定時間などの変更。
・解析方法の変更や再測定。
・複数位置の応力分布測定。
一度評価した結果を別の材料・加工状態・測定位置へそのまま適用せず、条件の対応を確認します。
■ 7.報告と納品
標準納品物は、PDF報告書と数値データです。
評価する項目、報告書に記載する内容、必要な図表は、ご依頼時に確認します。
回折環、ひずみ線図、MSCR円・残差などの追加資料は、別料金となります。必要な資料を事前にお知らせください。
■ 8.料金・納期
料金は、材質、必要な測定方向数、測定時間、MSCR解析および追加資料の内容に応じてお見積もりします。
一般的な鋼の基本測定料金は、1方向の応力測定につき5,000円(税別)です。MSCR解析、深さ方向の測定、追加資料などは別料金です。
例
鋼 40000円/点 (ただし データを弊社のデータベース等で利用可能の場合は、20000円/点
その他の金属 60000円/点 (ただし データを弊社のデータベース等で利用可能の場合は、30000円/点
標準納期は約1週間です。試料条件と測定内容に応じて確認します。
■ 関連ページ
1 方向に異常なデータが出る。場所を変えるとうまくいく場合があります。
研磨、グラインダーにより三軸のせん断応力が発生していて、180 度差の平均が必要な場合