不規則動詞

不規則動詞の特徴

ユーゴック語の動詞はその活用の種類によって規則動詞と、不規則動詞に分けられます。規則動詞が「語幹+時制+相態語尾」の構造を持っているの対して、不規則動詞は「語幹+相態語尾の中の能動態系列」の構造を持ちます。

不規則動詞では、時制語尾および受動態の語尾がつかず、時制と態は語幹の屈折変化によって表されます。

不規則動詞の中にも種類があります。

  • ウクロン不規則
  • 存在不規則
  • 口蓋垂不規則
  • 母音不規則
  • ジャクス不規則
  • megga不規則

このほかに、完全な不規則動詞も存在しますが、これらは基本的にその動詞特有の活用です。

  • 繋辞のje

不規則動詞の活用

ウクロン不規則動詞は以下のように活用します。

相は能動態の相態語尾を用います。(この時の相態語尾は態を意味に含みません)

u「投げる」の場合

Na inoire mitoaa uxunteidis en zan Bwemnerbadis. その虐殺では五千ものナイフが投げられていた。

存在不規則とは、ansumをはじめとした動詞の活用です。ansum「~にいる、~に住んでいる、~は存在する」の活用とそれ以外の存在不規則動詞の活用は少し異なります。

一般的な存在不規則動詞は以下の通りです。なお、存在不規則動詞には状態動詞しかないので相態語尾がつくことはありません。また、自動詞しかないので受動態もありません。

ansumは現在形以外の場合は以下の通り、変則的になります。

口蓋垂不規則は以下のように活用します。

母音不規則には、-eで終わる母音不規則Ⅰと、-iで終わる母音不規則Ⅱがあります。

母音不規則Ⅰは以下のように活用します。

母音不規則Ⅱは以下のように活用します。

ジャクス動詞には自動詞しかないので受動態が用いられることはありません。

ジャクス動詞は以下のように活用します。

megga不規則は-ggaで終わる動詞のことです。

megga不規則は以下のように活用します。

例外として、繋辞のjeは以下のように活用します。jeは自動詞の状態動詞ですので、受動態も存在せず相態語尾も使いません。

現在

過去

未来

je

gga

gan