文法概説

ここでは、ユーゴック語の文法がどんな感じなのかを知ることができます。悠里の創作者の一般常識とも言えるでしょう。

文字・発音

ユーゴック語の表記には有字という文字体系が使われます。以下の画像に示すような有字は現代有字の一種であり、ユーナリア(Yuunaria)と呼ばれます。

左が小文字で右が大文字です。

実際の表記では両方とも用い、文の最初と固有名詞の語頭は大文字で書かれ、それ以外は小文字が書かれます。強調などでは大文字のみで綴られることもあります。

有字はほとんどの場合はパソコン上でうてないので、ラテン文字への転写法が定められています。しかし、このサイトではその転写法のみを使ってユーゴック語を表記します。ラテン文字転写と有字表記はおおむねフォント上で一致していますが、特殊な綴りなどが有字には存在するため機械的な変換が必要になります。詳細は文法書を参照してください。

発音はおおむねおなじみの発音がそろっていますが、以下のような特殊な発音も多々あります。

t [tʰ]…tの帯気音。歯茎の破裂と同時に息を強く出す。

tt [t'tˤ]…tの内破音とtの咽頭音を合わせた複合子音。

pp[p'pˤ]…pの内破音とpの無気音を合わせた複合子音。

f [pʰ]…pの帯気音。両唇の破裂と同時に息を強く出す。[f]ではないので注意。

ch [tʃʰ]…日本語のチャ行に近いが、破擦と同時に息を強く出す帯気音。

cch[t'tʃˤ]…日本語のチャ行に近いが、破擦時に息をほとんど出さない無気音。

また、rは[l]で発音します。

文法

まずは形態論面から。

形態的には孤立的要素、膠着的要素、屈折的要素をあわせもちます。たとえば、動詞の変化は基本膠着的ですが、uという動詞の過去形がdeになるなどの屈折変化が存在します。名詞の格変化では三格(主格、属格、対格)を区別しますが、口語においてはかなりの割合で省略されます。

原型はこれ単体でも文中で使われ、格標示なしとなり、語順によって格が決定されます。

動詞は活用します。活用させる要因は時制、相、態の三つで、人称変化はありません。

ユーゴック語では動詞の辞書形は語幹のみで表示されます。(現在時制無相能動態を原型として辞書には書かれているであるとする考え方もあります)

ここでは時制と態の変化のみを表示します。

動詞:eho- 「言う」の時制と態の活用

次に統語論の面です。

ユーゴック語の基本語順はSVO-AN:GN:Pr(主語-動詞-目的語、形容詞-名詞、属格名詞-被修飾名詞、前置詞使用)です。いわば、英語とほとんど一緒です。

Toitaan friitaa トイターの家、トイターの家系

Toitaan dekan friitaa トイターの大きい家

Am torbaa matorangree. 私は人工言語を作ります。

Friitaa fo Hagnanske yensum en Hagnan. ハグナンスケ一族はハグナンに住みました。