代名詞とは、何らかの名詞や形容詞や動詞、そのほか事象や動作を置き換えて表すものである。ザルツク語では、人物を表す人称代名詞、物を表す指示代名詞、疑問を表す疑問詞がある。
人称代名詞は、先述の動詞の人称変化にほぼ対応単語が存在するが、三人称には男女の区別がある。
セクナ語、ケフェイ語、イブエ語とは違い、一二人称は存在しない。また、三人称単数代名詞で性別がはっきりしないまたは性別を明示しない場合は中称指示代名詞のdaを代わりに使うことがある。
また、文中での名詞の役割を格といい、名詞が格に応じて変化することを格変化と呼ぶ。ザルツク語には主格と属格と対格の三つの区別が存在しているが、形態論の上では主格と対格はほとんどの名詞で一致する。しかし、代名詞では三つの格が形態論上で区別される。この三つの格が区別されるものに不定詞があるが、これについては後述。
主格とは、文中で主語になる格である。日本語の「~は」「~が」に相当する。属格は所有の意味を持つ格である。また後述の指示代名詞の属格は形容詞的用法をする場合(この…と言う場合)にも用いられる。対格は動詞の直接目的語である。
代名詞以外の単語には主格と対格の形態論上の区別がないため、一般に語順によってそれを明示する。主格の場合は動詞の前に置かれ、対格の場合は動詞の直後に置かれる。すなわちザルツク語はSVO語順を持つ言語である。
名詞を修飾する属格名詞は名詞に前置しても拘置してもよいが、形容詞的用法の場合は前置し、所有表現の場合は後置するのが一般的である。
人称代名詞の主格は、同志の人称活用によって省略されることもある。
例)Kel dea Loff. [Kel] Zigig stud. 彼はロフだ。彼は文字が好きだ。
指示代名詞とは、物を表すための代名詞である。近称、中称、遠称の三つを区別し、また代名詞とは違い単数と複数の区別はない。指示代名詞は文法上三人称扱いであり、動詞活用の際も三人称が使われる。先述の通り指示代名詞の属格は「この~~」のような形容詞的用法にも使われる。
代名詞の区別は、それに最も近い人称による。話し手に近い場合は一人称に近いとしてetを、聞き手に近い場合は二人称に近いとしてdaを、話してからも聞き手からも遠い場合は三人称に近いとしてverを用いる。共有している話題に関してはそれを提案した側の人称に合わせるか、あるいは話者自身の距離感によって決める。例えば、近称を使う場合は話者がそのことに対して身近に感じていることを表す。
例)Et dea ken entest. /// これが彼の生活である。
Fuil cegikt de? /// なぜそれを知っている?
Vren nol dea telint. /// あの国は強力だ。
ザルツク語の疑問詞は、物を問う疑問代名詞、人を問う疑問代名詞、程度を表す疑問形容詞など、多くの疑問詞が存在する。
疑問詞はその扱われる品詞によって、疑問代名詞、疑問形容詞、疑問副詞に大別される。
疑問代名詞「何」「誰」「どこ」
例)Celsk lorten zegzik? /// どの女の子が好きですか?
Govfen ti verte? /// 彼らはどこに行きますか?
Dea mort? /// 何ですか?(疑問詞単独でも可能)
疑問形容詞「どんな」「どれほど、どれくらい」
疑問副詞「どこに、どこへ」「どのように、どうやって」「なぜ」 副詞に格変化はない。
どこに
どのように
なぜ
veg
zeil
fuil