語順

基本語順はSVO:AN:GN:Prで、ユーゴック語とほぼ等しい。格変化は全く消失しているので、語順によって、あるいは置かれている単語によって格を推測する。

基本的に主語-動詞-目的語の順番で置かれる。

Ket pae nat tu. 彼は人々を支配する。

彼操人等。

また補助詞が使われる。補助詞は前置詞と接続詞をまとめたような品詞であり、ユーゴック語のそれとほぼ一緒である。

Kja kap di ak aj. キャーは空へ行く。(キャーは人名)

日行向上世。

属格名詞は前置する。属格は、名詞にnaを後置する。

Kei nat na net ケイナトの国

山人之国

Djo che sap na bua. ここは神の領域だ。

此是神之界。

形容詞は前置する。

mjaj njep mua 可愛い女の子

桃小女

副詞は原則動詞より前に置かれる。

Ao duj la wen keot njep mua tu. 私は少女たちを毎日見たい。

全日我欲見小女等。

自動詞は目的語を取らないため、主語が示されていれば語順は自由になる。

An guk beo en nat nat ak. 王は人々の上に座して有り。

有王座於人人上。

(正しい語順は、 Guk an beo en nat nat ak. 王有座於人人上である)