発音
母音はa, i, u, e, oの五種。それぞれユーゴック語と同じである。aj, au, ae, ao, ea, ej, eu, eo, oa, oj, ou, oeの二重母音が認められている。
j, wは半母音である。アルファベット転写の正書法により、以下のような規則に従う。
iの次に母音が来る場合、jに変える。
ia > ja, io > jo, iuo > juo
開音節かつ最後がiの場合、jに変える。
fui > fuj, sui > suj, kai > kaj
ただし、keiはjに変えられずに表記される場合が多い。
加えて、uの次に母音が来る場合、wに変える。
ua > wa, ui > wi
ちなみにgauはgawとは綴られないので注意。
子音は、破裂音、摩擦音、流音、鼻音に分類される。
破裂音にはp, tt, cch, kがある。chは音声学では破擦音に分類されるが、ケイナトウォク語の音韻論では扱いの都合上破裂音と同等とされる。
破裂音は、その音の無気音、有気音、有声音を持ち、音節末においてはそれぞれp, t, ch, kとして内破音として発音される。表記は以下の通り。
無気音、有気音、末子音、有声音、の順番。ハイフンは存在しないことを表す。
p, f, -p, b
tt, t, -t, d
cch, ch, -ch, -
-, k, -k, g
摩擦音はs, sh, hの三種。sは[s]または[z]として発音される。摩擦音が音節末に来ることはない。
流音はlのみである。音節末に来ることはない。
鼻音はm, nがあり音節末に来ることがある。軟口蓋鼻音を表すngもあるが、これは音節末にのみ現れる。