動詞
ケイナトウォク語の動詞は直接目的語をとる他動詞と、そうでない自動詞に分けられる。また、動詞には八つの相の区別が存在する。「~しない」のような動詞の否定は、副詞のwiを使う。直接目的語をとる他動詞は、その直接目的語に一切の補助詞をつけずにおかなければならない。一般的には動詞の直後に置かれる。
Ket eo dep dang fa. 彼はその男を殺すように言う。
彼言殺其男。
Da shej njep fa. 彼女は男の子を愛している。
女愛小男。
一方、自動詞の場合は補語をとる。補語は補助詞句をとることができるが、間接目的語の場合は補助詞を省略できる。
La an en Ha-Ta. 私はハタ王国にいる。
我在於ハタ。
La an Ha-Ta. 私はハタ王国にいる。
我在ハタ。
動詞の相は、無相、思考相、将然相、開始相、進行相、完了相、継続相、終了相であり、ユーゴック語と同じである。相を表す副詞は動詞の直後に置かれる。
将然相、終了相には二種類の語尾が存在し、動詞が母音で終わる場合はgangとgaを使い、子音で終わる場合はkangとkaを使う。
Kja eo na. キャーは言った。
日言了。
Nat tu eit di. 人々が歌っている。
人等謡在。
受動態は動詞tekを副詞として用いて表す。行為者はbiという補助詞を用いるが、これは省略可能で、行為者を補語で扱うことができる。
Da tek shej la. 彼女は私に愛されている。
女得愛我。
「~すること」は動詞の直後にditを置く。
djam:学ぶ → djam dit:学ぶこと
学 → 学為