補助詞、独立詞
文の解釈を助けるのが補助詞や独立詞である。ただし、独立詞には間投詞も含まれる。
名詞の文中での役割を明示する補助詞には、方向を表すdi、出発点を表すat、場所を表すenなどが代表的である。
Kap di ek. あなたのところへ行く。
行向汝。
La juo at Ke Hej. 私はケフェイから来た。
我来發KE HEJ
補助詞はしばしば省略され、自動詞の補語として名詞が与えられる場合がある。
また、関係詞はhaoという補助詞を用いる。
nat hao chem gang guk 王となる人
人事変将王
haoは「~こと」の従属節としても用いられる。これは引用文などでつかわれ、haoが省略されることもある。
Ket eo na hao lam che fej jap mo koik wi jap. 彼は、人生は何もしないには長すぎるが何かをするには短すぎると言った。
彼言了事生是短為而長不為。
Ket eo na lam che fej jap mo koik wi jap.
彼言了生是短為而長不為。
teは仮定の補助詞で、「もし~すれば」を意味する。
La kjek te ek deo na. もしあなたが死ねば私は悲しむ。
我悲若汝死了。
haoと補助詞を組み合わせることでさまざまな表現が可能になる。しばしばhaoは省略される。
enは「~したとき」の意味になる。
Hung net na guk ga Tej-Ka en Kei nat tu wot I-Bue. ケイナト人がイブエに勝利した時、あの国の王はテイカだった。
彼国之王終TEJ KA於山人等勝I BUE。
atは条件で、「~したら」の意味になる。
At la djun ek nam, mjo. 私がお前に攻撃するよう合図したら、斬れ。
發我令汝攻、刀。