『魚が見た夢』目次

『魚が見た夢』
新潮文庫、2003年4月


【目次】

まえがき(2000年9月)

I

魚が見た夢

言葉の中の下着

死とSEX

植物のつよさ

夕暮れ時

閉ざされた遊び場

奪われた犬

食べることが物語だった、あのころ

コンパニオン

家族は静かに崩壊してゆく

父からの送金

父の万年筆

夏の海

クビ

血とコトバ

産まない選択が母への復讐

『家族シネマ』の原型

主人のいない庭

柳美里をよろしくお願いします

母の不動産屋

II

桜桃忌

夜の中の夜

婚前旅行

石は突然落ちてくる

世の中でいちばん偉そう……

あなたのメッセージを

恐怖の〈るすでん〉

マンゴーをもらった話

煙の居場所

人生シネマの小道具

ふたり暮らし

クロ逝く

ある生活の記憶

迷える羊への祝福

哀悼と祝福

ウエディングドレス

結婚適齢期

恋愛は「死に至る病」ではないのか

愛について

新宿二丁目の老教授

MERRY'S HOTEL STORY

温泉宿と沖縄の基地

ストーカーと温泉

川の温泉

究極の温泉ガイドブック

ああ、故郷

掌と手

ストロベリー色の血

自分の死亡記事

III

東京都港区海岸三丁目七番十九号

七つのころに書いた日記

花と卒業式の春に

これからはまじめにやります

私は小説を書く

ひとつの伝統始めたい

“無頼派”演劇術

未完のドラマ

〈憎悪〉を超えた言葉

レモンと檸檬

自殺授業

窓の向こうの陽光

処女創作集のふるえ

家族というフィクションの悲喜劇

書くことは恐ろしい日常

二分の一の受賞

愛人の子を身籠ったように

世界のひびわれと魂の空白を

異界からの使者

安息の時間

孤島に取り残されて

短い夏の逃避

飛び込んできた「ポーポ」

東由多加を悼む

(解説)五島繁雄「痛いということ、憎いということ」