計測自動制御学会四国支部 > 令和7年度 > 学術講演会 >特別講演
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特別講演
11月29日(土)10:00~11:00
大矢 晃久 教授(筑波⼤学)
移動ロボットの自律ナビゲーション
-センサの開発から自動プログラミングまで-
略歴
1992年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程修了.同年筑波大学電子・情報工学系助手,同講師,同助教授を経て,2012年同大学システム情報系教授,現在に至る.2016年より筑波大学情報学群情報科学類長,2018年より同大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻長,2020年より同大学システム情報系情報工学域長などを歴任.30年以上に渡り自律移動ロボットの研究に従事し,2021年からは移動ロボットを屋外で自律走行させる「つくばチャレンジ」の実行委員長を務めている.
概要
移動ロボットを目的地まで走行させる自律ナビゲーション.30年前,ロボット周囲の環境認識能力は貧弱で,そのために必要なセンサ開発から始める必要があった.その後,コンピュータの能力が高まるとともに,屋内での自律走行が可能になっていった.一方で,試行のたびに環境が変化する屋外環境での自律ナビゲーションは未だ難しく,つくばチャレンジでも課題達成はごく一部のロボットに限られている.本講演では,このような自律移動ロボットの歴史を振り返りつつ,そこから得られてきた達成率向上のための戦略を紹介するとともに,AIを活用して失敗の経験と改善の方策を学習する「実環境中で動作する移動ロボットの自動プログラミング」への期待を述べる.