香川高専ものづくり活動

【本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジチャレンジ 2013 第33回全国大会】

開催場所:ツインリンクもてぎ(栃木県)スーパースピードウェイ

開催日時:2013年10月5日(土)・6日(日)

エコラン
エコラン
エコラン

(2013年度の様子)

栃木県のツインリンクもてぎスーパースピードウェイで開催された「本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチェレンジ2013第33回全国大会」において,香川高等専門学校(高松キャンパス)次世代自動車研究部のエコランチーム(参加メンバー12名)がグループⅢ(大学・高専・専門学校クラス)に出場しました.

レースは,排気量50ccで4ストロークサイクルのエンジンを搭載した車体で,燃費を競うものです.具体的な競技方法は,栃木県にあるツインリンクもてぎのスーパースピードウェイ(1周2413.968m)の約7周(16389.68m)を39分20秒11以内で走行したときの燃費を競うレースです.燃費を良くするために走行中にエンジンを停止して惰性走行をフル活用したドライブテクニックを用います.また,燃料消費量は電子天秤で厳密に計量されます.

今年のレースには,新しく製作したボディーで外装を施したエコカーで,昨年の記録367.982km/Lを更新すべく,参戦しました. 

レース中は,時折雨に見舞われ,視界不良となるなどの悪条件下で行われたため,他チームの車体に接触するなどのハプニングがありました.この結果,約10秒のタイムオーバーとなり,「記録なし」の結果となりました.なお,一緒に参加した機械工学科チームは,「1152.375km/L」で9位(全87チーム中)という好成績をおさめました.

この大会は毎年,必ず雨に悩まされるハードなレースですが,次世代自動車研究部の参加メンバー全員が協力して,車体やエンジンの改造と調整を行って取り組んでいます.メンバーは,来年は必ずや記録更新をと,誓いを新たにしています.

香川高専エコラン チームメンバ

(2012年度の様子)

【FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿2013】

開催場所:鈴鹿サーキット 国際レーシングコース(フルコース1周5.807km)

開催日時:2013年8月2日(金)・3日(土)

2013香川高専ソーラーカー01
2013香川高専ソーラーカー02
2013香川高専ソーラーカー03

(2013年度の様子)

香川高等専門学校 次世代自動車研究部のソーラーカーチームがFIA ALTERNATIVE ENERGIES CUPソーラーカーレース鈴鹿2013に参加しました.

今年は3年ぶりに,学生部員の上級生が車体を開発・設計し,そのほとんどの部品を部員全員で加工・製作した新しいソーラーカーでの参戦になりました.特に車体構造を以前の4輪から3輪への大幅な構造変更で,重心配置のための重量配分に苦労しました.また,バッテリータイプを変更して駆動電圧を高めるなどの工夫を行いました.新しいバッテリーは事前に各種条件下での放電実験を行うなどして容量を測定して,レースのエネルギーマネージメントの基礎データとして,レースに臨みました.

レースは,F1と同じ国際レーシングコース・フルコースを早朝7時から11時までの4時間での周回数を競うEnjoyクラスに参戦しました.

結果は,参加37チーム中25位(24周回)でした.

当日は天候に恵まれて,ソーラーパネルからの発電量が最大に近い値を見込まれたため,周回数40周回を目標設定してスタートしました.がしかし,ソーラーカーの最適スピードを決める上で重要な判断指標を与える,エネルギーマネージメントプログラムのパラメータの設定値を誤るという初歩的なミスによって,ソーラーカーの電力消費が予定より大きくなり,電力エネルギーが急速に消耗してしまいました.今後,レースを記録したレコーダーのデータを詳しく分析する予定です.

鈴鹿サーキットにおけるソーラーカーレースは,国際自動車連盟(FIA)主催の国際格式ということもあり,参加した次世代自動車研究部部員22名は緊張感を持って取り組み,ものづくりの高専生らしく,大会中連日,早朝4時過ぎから夕方まで,最終調整などのピット作業に取組みました.

香川高専ソーラーカー チームメンバ

(2012年度の様子)

[2013年度の意気込み]

今年はソーラーカーを学生自ら新しく設計・加工・製作して,レースに臨みます.さらにバッテリーを強化するなどして性能を向上しました.レースでは4時間で鈴鹿サーキットフルコース40周回以上を目指して頑張っています.

またエコカーも,50ccエンジンをさらに学生の手で改造し,制御や運転方法等を工夫しています.さらに軽量化した車体を設計製作して,今年は800km/L以上を目指し,上位入賞を目標にしています.