投稿日:2026/01/26
開催日時 2025年9月21日(日)14:00~17:05(開場13:30)
開催場所 沖縄県立芸術大学芸術文化研究所3F小講堂
参加人数 24名
(総評)今回の研究発表会は「台湾/沖縄特集」と題して、台湾と沖縄に関係するテーマの研究発表や作品上映が行われた。いつもよりも参加者数が多かったことは、このテーマに対する関心の高さの証左であろう。世良利和代表、名嘉山リサ事務局長、鈴木耕太会員が分担執筆した『メディアのなかの沖縄イメージ 文化創造の100年』(七月社)や『緑の牢獄』DVDおよびその関連書籍など、物販の売れ行きも好調だった。
14:00 開会の挨拶 鈴木耕太(沖縄県立芸術大学)
会場校世話役の鈴木会員がうちなーぐちで開会の挨拶を行った。
共著『メディアのなかの沖縄イメージ』を宣伝する鈴木会員
14:05 【研究発表】大石和久(北海学園大学)「台湾と甲子園――ポストコロニアルの視点から見た『KANO 1931海の向こうの甲子園』」
北海道からはるばる参加した大石会員は、日本統治時代の台湾を舞台にした映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』(2014年)をホミ・バーバの擬態をめぐる議論などを援用して読みといた。復帰前の沖縄の甲子園参加にも言及し、ポストコロニアル理論の観点から作品に内在する政治性があきらかにされた。
現地開催は今回が初参加となった大石会員
14:45 【研究発表】當間早志(映画監督)「1966年沖縄ロケの台湾映画2作品のロケ地探索」
當間会員は、米軍統治下の沖縄でロケが敢行された2本の台湾映画『琉球之戀』『夕陽西下』の県内のロケ地調査に関する発表をおこなった。地形や岩の形といったわずかな手がかりをもとに半世紀以上前のロケ地や撮影された角度を特定する手さばきは、まさに圧巻である。
ロケ地小五郎の異名をもつ當間会員
15:55 【上映+トーク】『草原の焔』(黄インイク監督、2021年)
沖縄をベースに映画制作や映画配給にとりくむ黄インイク監督を招き、西表炭坑の記憶を主題としたドキュメンタリー映画『緑の牢獄』(2021年)の再現パートから発展した短編映画『草原の焔』を上映した。上映後は、藤城孝輔会員を聞き手に映画の制作背景や今後の展望について語り、参加者との活発な意見交換がおこなわれた。
『緑の牢獄』DVDと著書を紹介する黄監督
16:50 総会、会員報告 名嘉山リサ(和光大学)
17:00 閉会の挨拶 世良利和(沖縄映画研究会代表)
年1回の総会ののち、世良代表の挨拶により、会は幕を閉じた。
写真:松井大貴会員