沖縄映画研究会 第13
研究発表会 報告書

投稿日:2024/01/10


開催日時 2023年910日()14時~1700分

開催場所 沖縄県立芸術大学芸術文化研究所(旧付属研究所、金城キャンパス)3F小講堂

参加人数 22名

 

(総評)

 今回は鈴木耕太会員の尽力により、3年半ぶりに沖縄県立芸術大学で研究発表会を実施できた。藤城孝輔会員の研究発表で露払いをしたのち、ゲストに映画監督の中川陽介氏を迎え、作品の上映と充実したトークが行われた。さらに、本土から足を運んでくれた松井大貴会員の厚意により、鮮明な写真を記録として残すことができた。 

*総合司会 名嘉山リサ(和光大学)

14:00 開会の挨拶 鈴木耕太(沖縄県立芸術大学)

 会場校の世話人である鈴木耕太会員がうちなーぐちで挨拶を行った

3年半前に比べ、髪型やファッションが進化した鈴木会員

14:05 【研究発表】「やさしくてあいまいな日本の私――東陽一と大江健三郎」藤城孝輔(岡山理科大学)

 藤城会員は今年3月に逝去した作家の大江健三郎の著作と、慶良間諸島の集団自決の記憶をテーマとする東陽一の映画『やさしいにっぽん人』(1971年)の関連について論じた

アロハ風の服装だが、日焼けが足りない藤城会員

14:40 【上映】中川陽介作品

 デビュー作『青い魚』(1997年)および近作の短編映画『のぶゆきと母ちゃん』(2020年)を上映した。

本研究会の上映&登壇依頼に快く応じてくれた中川監督

16:00 【トーク】「気づけばもう25年! 沖縄で映画を撮り続けること」中川陽介(映画監督) × 世良利和会員(沖縄映画研究会代表、岡山大学大学院(非))

 世良会員が聞き手を務め、中川監督の25年間の作風の変化や映画監督としてのキャリア、才能あふれる華麗なる家系と生い立ち、映画作りと批評の緊張関係などについて対談形式で熱く語りあった。

旧知の仲である中川監督(左)と世良会員(右)

16:45 会員報告

16:50  閉会の挨拶 世良利和