さいこう‐ほう〔サイカウ‐〕【最高峰】
1 連山の中でいちばん高いみね。「アルプスの―」
2 ある一群の中でいちばんすぐれているもの。「源氏物語は平安文学の―だ」
2 ある一群の中でいちばんすぐれているもの。「源氏物語は平安文学の―だ」
2 ある一群の中でいちばんすぐれているもの。「源氏物語は平安文学の―だ」
関西屈指のラーメン激戦区、京都一乗寺。
各ラーメン店がしのぎを削る中、その最高峰に君臨するのが皆様御存知「ラーメン荘 夢を語れ」である。
そのメニューは、大食漢で鳴らす猛者達が挑んでは散っていくいわゆる二郎インスパイア系。
へらへらした大学生を横目に店内に入ると右手に券売機がある。セルフサービスのおしぼり、水、箸。これも二郎系では馴染みのある光景。
サッカーイタリア代表のブッフォン似の店主を横目にカウンターの上に食券を置けば、後は待つだけ。
(この店主、トレードマークはフェラーリのキャップであることが、F1シンパ()の自分にはジワジワ来る。)
そして……
「ニンニクいれますか?」
全てはこの瞬間のために。
ハロプロ現場では熟れたコールを適宜こなし、盛りに盛られたヤサイをかき分けそこのけ麺をかっ食らう。
やや縮れ気味の麺をワシワシ。生きている。麺が生きている。
二郎系にしてはシャープな舌触りの醤油系スープを頼りに、ただただ食べる。食べる。
ブタも手頃な柔らかさ大きさで、非常にスタンダードな印象。
個がそれぞれ重みを持ち、なおかつその総体としての作品が個の総計以上のものとなっている。
非常に心地の良い一品。
また来よう、思わずそう呟いてしまう名店である。
I'm only Dreamin’ for me.
(文・にんじん)2012.10.23.