徳島県人は阿呆である。
夏が来れば踊る。夏のために一年中踊る。阿呆である。
徳島県人は何にでもすだちをかける習性がある。阿呆である。
徳島県人が「カツ」というとぺらっぺらのカレー味「フィッシュカツ」が出てくる。阿呆である。
そんな阿呆な徳島県人の「ソウルフード」とも呼べる食べ物がある。
その一つが 『徳島ラーメン』 である―。
いつからか「徳島ラーメン」という言葉が巷に氾濫した。
当初、徳島市民は困惑したという。
しかし、人間の慣れという能力は非常に優れている。
徳島市民は「徳島ラーメン」がソウルフードであると錯覚をしはじめたのである。阿呆である。
しかし、その「徳島ラーメン」は進化を続けた。
いつしか毎日放送の「ロケみつ」のコーナー「桜、稲垣早希の四国一周ブログ旅」の徳島のチェックポイントに
「いのたに」という徳島ラーメン屋さんが指定されるほどにメジャーなものと化していた。
そんな巷に氾濫する「徳島ラーメン」の中でも代表的な店の一つが「ふく利」である。
比較的夜遅くまでやっているラーメン店としても有名である。
奥は徳島ラーメンから派生した創作料理、徳島丼(ドン
もう一度言うが、徳島県人は阿呆である。
そんな阿呆な徳島県人も徳島ラーメンの味は忘れない。
たとえ県外に出ても帰省した際には徳島ラーメンに舌鼓を打つ。
かく言う私も徳島県人であり、阿呆である。
京都から帰省する際、明石海峡大橋を渡る。
渦潮を横目に県内に突入し、眉山が見えたとき
徳島県人の胸の高鳴りは最高潮に達する。
徳島県人は愛すべき阿呆である。
(文:はなぢ)