百万遍知恩寺のすぐそばに、新ますというラーメン屋さんがある。
夜は居酒屋樽八として経営しているためか、店内は
千と千尋の神隠しとか、森見登美彦作品にありがちな
パラレルワールド感に包まれている。
カウンター席からは広い厨房が見ることが出来、視覚的に嬉しい。
また、夜、居酒屋としてやってる店とは思えないくらいにラーメンの種類は多い。
今回、こってりにっこりの中華そばというものを注文した。
どろっとしたスープは、天○一○を彷彿とさせる。
無料のもやしも任意で乗せることが出来る。
また、学生証提示で白ご飯が無料になるのは、ありがたい。
余談ではあるが、この、新ますという店の前の道を東に進むと
京都大学北部構内に入るための人一人が通れる小さな入口がある。
そこを入ってすぐ左手に、馬術部の練習場がある。
馬が平然と走っている。
前を通るたび、日常の中にそっとある馬にハッとさせられる。
一方で、馬術部の練習場のすぐ横に、
実験に使う液体窒素等を汲む施設がある。
放射性同位元素を扱う施設もある。
勿論一歩学外に出れば、百万遍知恩寺があり、
祇園に繋がる東大路は今日も車が行き交っている。
時間の流れの違いを、こうも感じられる所は少ないと思う。
そんなパラレルワールド、京都にありながら、際立つパラレルワールド感。
新ます。
懐かしいようなそうでもないような気持ちになりたい時、是非-。
P.S. 夜、樽八でも、ラーメン食べられるそう。
(文:はなぢ)