テーマ:「お笑い」を科学する
日時:2017年10月29日(日) 12:55〜17:30
場所:国立情報学研究所1901〜1903室
http://www.nii.ac.jp/about/access/
参加費:無料
※当日参加も可能です。会場のNIIは休日、正面入口が閉まっているため、
当日は時間外通用口(守衛さんのいるところ・共立女子大側)からお入りください。
事前申込された方は、入館の際に、参加者名簿にチェックを入れてください。
趣旨:
島田紳助は18歳でお笑い業界に入ったとき、自分で教科書をつくろうと思い立つ。
自分がオモロイと思う漫才をテープに取り、一つ一つ紙に書き出していったそうである。
名人とオモロイ漫才師、比較すると1分間の間の数が違う。間の細かさが違う。
千里万里さんの漫才を分析したとき、オチのパターンが8割はフォークボール2割がストレートだったそうだ。
そのストレートは素晴らしい球ではないけど、それはフォークの布をよく見せるためのまっすぐ、
お客さんの目をくらませるためのまっすぐやと。
「漫才」「コント」「落語」「漫談」、プラス笑いに関する研究論文を調べた結果、
笑いのパターンは「緊張と緩和」「推理の裏切り」の2つだけになったそうである。
娯楽として捉えられがちな「お笑い」を俯瞰し、個々のデータを徹底的に解剖・比較する。
まさに科学である。
「お笑い」は漫才師や落語家だけでなく、聴衆がいて、両者のコミュニケーションによって成立する。
また、テレビやラジオなどのメディアを介するものであればプロデューサーや
編集者の手によって笑いが増長されることもある。
本研究会では、コミュニケーションの観点から「お笑い」の科学に接近する。
「お笑い」のコミュニケーション分析、ロボットとの「お笑い」の共創、
学校教育における「お笑い」の実践について話題提供し、
「お笑い」の科学の可能性について議論したい。
プログラム:
12:55-13:00 趣旨説明: 榎本 美香 (東京工科大学 メディア学部)
13:00-14:00 講演1: 白井 宏美 (慶應義塾大学 SFC研究所)
「人とロボットによる笑いの協奏」
14:10-15:10 講演2: 岡本 雅史 (立命館大学 文学部)
「漫才を科学する―コミュニケーションメディアとして見る漫才分析の可能
性」
15:20-16:35 特別講演: 田畑 栄一 (東越谷小学校 校長)
「笑う学校には福来る~東越谷小学校の教育漫才の実践から~」
16:45-17:30 総合討論
指定討論者:諏訪 正樹 (慶應義塾大学 環境情報学部)
黒田 航 (杏林大学 医学部)
事前申し込みは、下記をmenomoto@stf.teu.ac.jp宛にお送りください。