SIG-DCC Newsletter 2023 Vol.1 (OS発表公募)

日本認知科学会「デザイン・構成・創造」研究分科会(SIG-DCC)の皆様


荷方@金沢美術工芸大学です。 

DCCより2023年度第1回目のニューズレターをお送りします


認知科学会第40回大会オーガナイズドセッション 「構成という活動とそのメカニズム:創発的活動における構成について考える 」発表公募


 DCCでは9月に開催される認知科学会第40回大会で、表記のオーガナイズドセッションを企画しています。企画概要を掲載しますので、参考にしていただければと思います。本OSでは、下記の招待講演を予定しております。

 

 当事者が語るコミュニティの共創:パターン・ランゲージで理解する「構成」:長田 尚子 先生(立命館大学)

 

 また本OSでは3名(予定)の発表を公募しています。締切(4月21日)直前のアナウンスとなり恐縮ですが,奮って応募ください。

 不明な点は事務局等にお問い合わせ下さい。どうぞよろしくお願いいたします。


日本認知科学会 「デザイン・構成・創造」研究分科会

https://www.jcss.gr.jp/branch/sig_dcc.html


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OS企画概要


本OSでは、デザインや創造といったヒトによって生み出されるものと世界を、構成という視点から改めて捉え直すものである。構成はコンストラクション(construction)やコンポジション(composition)という少しずつ異なる概念で指し示される。またわれわれはこれを「仕組み」・「プロセス」・「関係」・「メカニズム」・「構図」といったさまざまな言葉で表現するが、いずれをとっても知識や要素が、一つのまとまりを持って存在・機能する、あるいは表現されることを意味している。

 デザインや創造について語るとき、時として生み出されたものや世界の表現に目を奪われやすい。しかしこれらは、先に述べたような世界の認知的構成や社会的構成によって成り立っている。そして構成はヒトが外に向かって何をか生み出し、それによって適応や喜びを得るという創発的な活動の内外に必ず存在する。知識や要素が、一つのまとまりを持って存在・機能するという「構成」を考え、議論することで、われわれが取り組む創発的活動とは何かを明瞭にしたいと考える。

 今回のOSでは、それぞれの研究の中で、それを規定しているであろう構造やインタラクションといった、構成的な存在、あるいはその役割や機能にフォーカスをあてた研究であればどのような試みも喜んで歓迎する。具体的なフィールドとしては、ものづくり、教育、生産を伴う社会的関係や組織、芸術、生活など、幅広いフィールドからの研究を期待する。

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