「書評 永濱 利廣『日本病』: 日本病の多角的解明、財政政策の具体的展開が不可欠」を掲載しました。(2026年3月3日)
書評の全文です。
以下は、書評の「はじめに」です。
「2026 年の衆議院選挙で、高市首相率いる自民党が圧勝した。高市首相の掲げる重要政策は「責任ある積極財政」だが、その構想を支えている代表的な経済学者の一人が永濱利廣氏である。氏の著作は多数あるが、本書評は、氏の一般向けの代表作のひとつである『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』を取り上げたい。2022 年刊であるが、基本的な主張がきわめて明快で、永濱氏の主張を理解するのにふさわしい著作であると思われる。」
本書評では、同書すべての章の、著者の主張をできるだけ詳しく紹介しつつ、私のいくつかの批判的な論点を展開しています。
「書評 唐鎌大輔『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』:仮面の黒字国を転換するために、鍵は日本企業の躍進」を掲載しました。(2026年2月5日)
書評の全文です。
以下は、同書評の「はじめに」です。
「2011年の歴史的な円高以降、円安が続き、特に2022年以降、その動きは加速している。円安をもたらしている要因は何か。この課題に対して、デジタル赤字や、CFベース経常収支などを独自の視点で具体的に明らかにし、経常収支黒字国でありながら円安に陥った日本経済の状態を鋭く解明したのが、唐鎌大輔『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』 である。
本書評では、同書の分析と対応策について詳しく紹介し、最後に、同書の対応策に対して私がどうしても補足すべきと考える課題も追記したい。」
「太田 洋『コーポレートガバナンス入門』を読む:CG理解に基本的な書、将来像は不鮮明」を掲載しました。(2026年1月21日)
書評の全文です。
以下は、同書評の「はじめに」です。
「日本経済がようやく「失われた三十年」を脱しようとしている。日経平均株価も2025年から2026年初頭にかけて最高値の更新を続けている。その理由のひとつとして、コーポレートガバナンス改革の進展が挙げられるだろう。
しかしながら、今まさに我々はAI革命の真っ只中にいるが、それを推進している中心はアメリカ企業であり、日本企業はその一翼を担っているとしか言えない。その結果、日本の若い世代の投資資金の多くはアメリカ企業に向かっており、そのひとつの結果として円安が進行している。
こうして、再び日本企業の企業価値の増大を促すコーポレートガバナンス改革が、求められている。このような環境の下で、太田 洋『コーポレートガバナンス入門』(岩波新書、2025年)は、多くの人々に読まれるべき図書として注目されている。
本書評では、同書第1章から第5章までは、著者の主張をできるだけ詳しく紹介し、その後の章では、著者の主張とともに、私の批判的な視点を展開していきたい。」