「最近の主な研究テーマ一覧 2020年11月」、「新保博彦 論文一覧表 2015.4から現在」
では、私の研究テーマの紹介しましたが、このページ「私の研究室」では、実際にどのような資料をもとに研究してきたかについての一例を紹介します。私の研究の主な内容は、グローバル企業の研究ですが、すべての論文で実際の企業の具体的なデータに基づいて研究しています。このような方法を、私は「企業論的アプローチ」と呼んできました。
以下で紹介するのは、戦間期朝鮮経済の研究では不可欠な「大陸会社便覧」です。この文献は、比較的大きな図書館では利用可能です。復刻版も出版されています。若い研究者の皆さん、一般の関心のある方々、戦前の経済と企業活動を理解するためにぜひご利用ください。戦前の経済と企業活動についての定説を覆す重要な事実を多く発見できると思います。また、当時の日本における情報公開の水準の高さも見ることができます。(2020.11.7)
(1)日本統治下にある企業について
「大陸会社便覧」、表紙日中関係史資料叢書5 大陸会社便覧 全3巻、[監修] 金丸裕一、揃定価37,400円(揃本体34,000円)、ISBN 978-4-8433-2803-3 C3321、A5判上製/函入、刊行年月 2009年04月、ゆまに書房
金丸裕一(財団法人東洋文庫研究員・立命館大学教授)「『大陸会社便覧』の復刻にあたって」は、ここをクリック
左:p.1 朝鮮銀行などのデータが見られる。(『大陸会社便覧』、第2巻、昭和17年版)
右:p,61 朝鮮人金秊洙氏らが創立した京城紡織のデータが見られる。(上に同じ)
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