傍聴記/第10回口頭弁論(H24.12.18)
2012年最後の法廷傍聴となりました。当日の模様をお伝えする前に、ここまでの経緯を振り返っておきたいと思います。
まず、原告のなした文書提出命令申立(タイムカード及び事務所の事件管理表)を奈良地裁が限定的にせよ認めたのに対し、被告はこれを不服として大阪高裁に抗告しました。
高裁の審理はまだこれからですが、原告サイドもそれならばということで、奈良地裁が認めなかった部分―事件管理表のうち、事件の類型区分(つまり、債務整理とか離婚等請求とかいった)や、受任日・終了日などについては必要性がないとした―について、こちらも付帯抗告するか否か、検討されている模様。
当日の法廷では裁判長から、この期間を利用して、地位確認だとか、法テラスにおける内部登用の運用の問題だとかいった本案訴訟の方について進行が図れないかという趣旨の建設的(?)な提言がありました。
これに対する被告側の反応は、例によって、ウンでもスンでもないような、煮え切らない言い回しに終始していた観があります。
また、原告に対しては、他に追加で提出予定の疎明資料がありますかと水を向けられたのに対し、一応準備中のものはあるにはあるがとの返答。
それが何なのか、あとで弁護団にうかがうと、原告が情報公開制度及び個人情報保護制度を利用して、法テラスに対し自身の内部登用試験に関する文書等の開示請求を行っていたのだが、何しろこちらも不開示だったため、内閣府に対して異議申立を行っているものの、現在までなしのつぶて。
あまりに時間が経過しているものだから、すっかり失念していたとお茶目なことを申されていました。
それで、次回は年明け1月31日に双方との電話による進行協議と相成りました。
(M F)