傍聴記/第9回口頭弁論(H24.10.25)
この訴訟の口頭弁論も今回で9回目、提訴から早1年半が過ぎました。原告の生活にも大きな変化がありました。今年3月、原告は雇止めにより働く場所を失い、今も将来の生活に大きな不安を感じながら訴訟を続けています。同じようにこの時、全国で72名もの非常勤職員が、法テラスを一斉に雇止めにされました。誠実に日々の仕事に取り組んできた原告を含め多くの非常勤職員の仲間が、そこにそれまでと同様に仕事があるにもかかわらず、その雇用形態を理由に当然のように職を奪われていく現実に深い怒りを感じます。
さて、今日の弁論では、原・被告双方の準備書面が陳述され、裁判所からは来月中に文書提出命令申立に対する決定を出すことが約されました。この申立は被告に対し、法テラス奈良法律事務所の常勤職員のタイムカードと、同事務所の弁護士の事件管理表の提出を求めたものです。これは原告が常勤職員と同様の勤務時間で同程度の残業をし、仕事内容も異なるところはまったくなかったことを証明する重要な文書で、裁判の行方に大きな影響を与えることが予想されます。裁判所の適正な判断を望みます。
弁護団の兒玉弁護士によれば、その後証拠調べ(証人尋問含む)を経て早ければ来春にも判決が出される見通しとのこと。この判決が、悩み苦しみながら裁判を続けてきた原告や非正規で働く多くの仲間が、胸を張って前へ進むためにそれを励まし勇気付けるものとなってほしいと強く願います。
今後もみなさんのご支援をよろしくお願いします。
(Y.T.)