傍聴記/第4回口頭弁論(H23.12.1)
12月1日、第4回口頭弁論の傍聴に行ってきました。
法廷って何度行っても、なんか緊張しますねぇ。
開廷を待つ間のあの静けさも・・・。
ということで、定刻を少し遅れて裁判官が着席、裁判が始まりました。
まず、文書提出命令申立に対する意見書の取扱についての確認。
文書提出命令申立というのは、原告が被告に対して、法テラスが今年3月に
全国の法テラス法律事務所を対象に行った業務量調査の結果の提出を求めたものです。
その後、争点について裁判官がまとめていきます。
「原告は常勤職員とまったく同じ仕事をしているのに賃金が著しく違うのはおかしい」という
場合の労働実態は何をもって比較すべきかというところで、裁判官と原告弁護団との間で
少しやりとりがありました。
裁判官からは、先ず奈良の事務所の就業実態について明らかにすべきとの指摘があり、
それに対して原告側は、それは奈良の事務所だけのことで判断ができるものではないと考える
と裁判官に訴えました。
原告弁護団の兒玉先生が被告代理人へ
「被告は、(常勤職員と非常勤職員の職務内容は)何が違うとお考えになるのですか」
と問いかけると、
被告代理人は「今の段階でそれに答える義務はありません」と答えるのみ。
兒玉先生の「あるともないとも言わないのはフェアーじゃないと思いませんか!」
との再度の問いかけに心の中で拍手を送りながら
うーん、せっかく東京から来てはるんやからもっとしゃべらはったらいいのになぁ。
明らかな違いがないから答えられへんのかなぁ。
などと思う私でした。
それにしても、
毎回有給休暇をとって傍聴にきてくださる弁護士の先生や
法律事務所の職員の皆さん、本当にありがとうございます。
また、今日は原告の行きつけの食堂のおばちゃん(と自分ではおっしゃってましたが、
「おばちゃん」というイメージとはかけ離れた凛とした素敵なお母さんでした)
が2人の子供さんと傍聴にきて下さいました。
毎回、新しい方が来てくださることも、私たちにとっては大きな力となります。
次回、弁論は1月24日午後4時半からです。
みなさん、是非とも傍聴にお越しください。
(Y.T)