田邊章洋氏セミナー開催

Post date: Nov 23, 2017 9:43:34 AM

広島大学の田邊章洋(D3)さんによる以下のセミナーを開催しました(2017/11/22)。D2の飯川君の科研費により招いたもので、学生同士の大学の枠を超えた交流は活気があるものでした。

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粉体スプラッシュと粉体流中の2円盤に働く相互作用

砂や雪のような堆積している粉体は風と相互作用することで輸送され、地表面にパターンを形成する。この輸送過程が維持される際には、風に吹かれる砂と地表面の衝突とそれによって引き起こされる粉体の飛び出し(粉体スプラッシュ)が重要であることが言われており、我々はこの粉体スプラッシュに興味をもって離散要素法(DEM)と呼ばれる手法で研究を進めてきた。今回は主に多分散の系を考え、実験で扱われている単分散の場合との比較について議論する。

また、2種類の混ざった粉体は外力によって容易に偏積しパターンを形成することも知られている。今回は2次元平面内での円盤の流れを考慮し、DEMを用いることで、このパターン形成の素過程と考えられる同種の粒子間の相互作用について議論する。