光弾性粉体による応力鎖配向秩序緩和の論文出版

Post date: Mar 23, 2016 8:36:16 AM

大学院生(M2)の飯川直樹君による光弾性円盤による粉体構造(配向秩序)の準安定緩和に関する論文がPhysical Review Letters誌から出版されました.粒子径の単分散と二分散系における秩序の度合いを光弾性効果により可視化された応力鎖の配向秩序パラメーターにより特徴付けた論文です.配向秩序パラメーターが従来粉体のパッキング状態の特徴付けに用いられてきた充填率や配位数に比べて極めて高感度に準安定緩和を特徴付けること等を報告しています.

Sensitivity of Granular Force Chain Orientation to Disorder-induced Metastable Relaxation

上の説明でちょっとコムツカシイ術語が並ぶように,ややマニアな内容ですが,問題設定等は実はシンプルな研究ではあります.

この論文は以前にお知らせした「光弾性による手動タッピング論文出版」の続編にあたるものです.飯川君の修士論文の内容は実はまだほとんどこれまでの論文では紹介されておらず,今後も論文発表が続くはずです(取らぬ狸の...ですが).