ヒトラー
総統
〔独裁へのみち(ナチ党内からドイツ国内)〕
ナチ党内部で党首に選ばれた
ドイツ国内で、ナチ党の一党独裁を実現
「長いナイフの夜」で、突撃隊レームを粛正した
総統(フューラー)という、首相兼大統領の地位に就任した
国会議事堂放火後に、大統領緊急令で実質的な大きな権限を持つ
全権委任法により独裁が確立
〔ホロコーストとの係わり〕【私見】
ヒトラーには反ユダヤ主義の思いが底流にあり、死の直前の言葉を見る限り、生涯その思想に変わりはなかった
ナチスのユダヤ人問題は、東方移送、マダガスカル計画の行き詰まりを経て最終的解決となった
T4作戦は手続き上中止されたが、最終的解決が中止されることはなかった
最終的解決が部下に委任されていくなかで、ヒムラー、ハイドリヒ、アイヒマンなど各々の立場のものが着実に遂行した
ヒトラーにホロコーストの原因を求める「意図主義」、「機能主義」、ハンナアーレントの「悪の陳腐さ」を読んで思うことは、ホロコーストの始まりと底流はヒトラーの意図的面が強く、水晶の夜(又は独ソ戦又はヴァンゼー会議、)以降は、ナチスがホロコーストを機能的に遂行したとの感想を持ってます。
我が闘争
1925年出版、ヒトラーの世界観を記したもの、独語でMein Kampf(マインカンプ)
1923年のミュンヘン一揆で逮捕され獄中にいる際に、ルドルフヘスに口述で書き記した
ドイツの東ヨーロッパ以東の東方政策を展開
反共主義
反
ユダヤ主義を主張
領土拡大Territorial expansion:領土拡大
A racially pure state:純血な国家
Elimination of the European Jews:ユダヤ人のせん滅
言葉
金融界を独占するユダヤ人は、ドイツ経済の破壊を企んでいる。寄生虫であるユダヤ人は、若いブロンド娘を辱め、かけがえのない優秀な血を汚し続けているのだ。先の大戦でドイツが敗れたのは我々ドイツ人の血の純血が守れなかったからである。戦争にはいる前に我々はユダヤ人を毒ガスで殺してさえおけば、かくのごとき屈辱を受けることはなかったのである(我が闘争)
私は再び予言者となる。ヨーロッパ内外の国際的ユダヤ人資本が地上の人々を再び世界大戦に駆り立てることに成功した場合、その結果は地上のボリシェヴィキ化、つまりユダヤ人の勝利ではなく、ヨーロッパのユダヤ人種の絶滅となるだろう。(1939.1.30 独国会演説) 〔英語〕 I want once again to be a prophet. If the international Finance-Jewry inside and outside of Europe, should succeed in plunging the peoples of the earth once again into a world war, the result will be not the Bolshevization of earth, and thus a Jewish victory but the annihiltation of the Jewish race in Europe.
より人道的な方法によってではあるが、本来罪あるものにその罪をあがなわせることを忘れなかった、ということである(1945.4.29)
参考
ushmm > ヒトラーが国会で演説する (米国ホロコースト記念館の歴史映画の場面)
ナチス・ドイツによるユダヤ人絶滅政策の決定時期に関する考察(宮川侑子 弘前大学)
ナチ組織の特質と意思決定の相関(根本正一 早稲田大学)
ドイツ・ナチズム期におけるユダヤ人立法の法史的・法思想史的要因(佐野誠 奈良教育大学)
二つの世界大戦とヨーロッパ統合 第三回 総力戦とホロコースト(永岑三千輝 横浜市立大学)
ホロコーストの論理と力学(永岑三千輝 横浜市立大学)
ホロコーストの論理と力学(永岑三千輝 横浜市立大学)
ヒトラーの戦争目的(ゲルハルト・ヒルシュヘルト 防衛研究所 第9回 成22年度 戦争史研究国際フォーラム報告書)
NEVERまとめ > ヒトラーが独裁者になるまでの意外な道のり
その他
MOVIE WALKER > ヒトラー 最後の12日間、チャップリン 独裁者
NEVERまとめ > 「絶望してはいけない」チャップリンの史上最高のスピーチ【独裁者】