ユダヤ人の起源
ユダヤ人(英語 Jew)
母方がユダヤ人かユダヤ教を信仰する人(古代は逆に父方の系譜)、イスラエルの帰還法による
ユダヤ系アメリカ人は米国のユダヤ人でもある
世界に15百万人ぐらいいて、イスラエルに約6百万人と米国に約5百万人とこの2か国で殆どを占める
(感想)
「日本に住む日本語を話す日本人」をユダヤ人に置き換えると「イスラエルに住むヘブライ語を話すユダヤ人」(「米国に住む英語を話すユダヤ系アメリカ人」は米国のユダヤ人と理解している)
日系アメリカ人は米国の日本人とは言われない、というより日系アメリカ人は日本人の要素(価値観など)に乏しいイメージ
ちなみに日本人の定義は、日本の国籍を持つ人。
宗教と人が一致する(キリスト教徒、イスラム教徒、仏教徒がキリスト人、イスラム人、仏人とは言われない。)
ユダヤ人、ユダヤ民族、ユダヤ教徒に対して、日本人、日本民族は言葉にあるが、日本教徒とは言われない。(イザヤベンダンサンの「日本人とユダヤ人」の中では日本教という言葉がでてきたような)
アメリカ人種、日本人種というくくりはないが、ナチス時代にユダヤ人種は区別された。
ユダヤ教(英語 Judaism)
一神教、唯一神ヤハウェ(英語 Yahweh、エホバ、エロヒム、アドナイだったり幾つかの表現する名称あり)
モーセがシナイ山で、神から十戒(あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。など)を受け、神と契約を交わした。モーセは十戒が刻まれた石板を契約の箱に収めた。
タナハ(モーセ五書、律法(トーラー)、預言書、諸書)、キリスト教徒がいうところの旧約聖書
口伝律法のタルムード
エルサレムに神殿があった時は神殿が聖地、祈りの場所
シナゴーグ(英語 Synagogue)は、神殿が崩壊したあとの祈りの場所、教会、日本でいう(昔の江戸時代あたりの)寺みたいなもの
第二神殿時代の諸派に、ファリサイ派、サドカイ派、エッセネ派、熱心党などあり
聖書の中から
アダム・イブ ~ カイン・アベル ~ ノア ~ セム・ハム・ヤペテ ~
アブラハム ~ イサク ~ ヤコブ(イスラエル) ~ 12部族(の中にユダ族) ~ (モーセ) ~
ダビデ ~ ソロモン ~ (新約聖書のイエスに続く)
セム主義(英語 Semitism)、アンチセミティズム(英語 Antisemitism)の「セム」は、ノアの子のセムから
「イスラエル」は天使に勝ったヤコブに、神から与えられた名
ダビデの星の「ダビデ」は、ダビデ王から
イスラエル国旗。真ん中にダビデの星、青色の六芒星、ヘキサグラム
その他
BC10世紀頃、イスラエル王国が、ダビデ王のもと12部族が一つにまとまる
「12部族」は、ルベン、シメオン、レビ(祭祀を司る)、ユダ(王を司る)、ダン、ナフタリ、ガド、アシェル、イッサカル、ゼブルン、ヨセフ(マナセ、エフライム)、ベニヤミン
「ユダヤ」はダビデ-ソロモン王国のあと北イスラエル王国と南ユダ王国(ユダ、ベニヤミン)に分かれたあとのユダ王国の地域
BC8世紀頃、北イスラエル王国は、アッシリアに滅ぼされ、北イスラエル王国の部族は失われた10支族となる。
「失われた10支族」は、ルベン、シメオン、ダン、ナフタリ、ガド、アシェル、イッサカル、ゼブルン、マナセ、エフライム
BC6世紀頃、南ユダ王国は、新バビロニアに滅ぼされ、バビロンに連行される。いわゆる「バビロン捕囚」。
その後神殿は第二神殿として再建される。「嘆きの壁」は、BC20年ごろ、ヘロデ大王により回収された神殿の西壁部分。
AD2世紀、バルコクバの乱で、ユダヤ人はローマ帝国に滅ぼされ、ユダヤの地から追放され国を失い世界に離散したという意味で「ディアスポラ(英語 diaspora)」と言われる、流浪の民と言われるところ
離散後のユダヤ人の系統に、セファルディム(スペイン系)、アシュケナジム(東欧系)、ミズラヒム(中東系)がある
参考
国土交通省中部運輸局 > 訪日ユダヤ人旅行者ウェルカムハンドブック
宗教情報センター > 「ユダヤ人の歴史—迫害の克服と信仰の保持—」 黒川知文(ユダヤ教編)
world navigator > israel
社会実情データ図録 > 世界のユダヤ人人口(2010年)
ヘブライの館2 THE HEXAGON > イスラエル12支族の謎、ハザール王国の謎、揺れる「ユダヤ人」の定義と「同化ユダヤ人」の増加問題