コーヒーゼリー


小学生ぶりだろうか。


いただきものでカフェゼリー(グリコ)を食べた。

いただいた時は決して心躍るものではなく、

地味やな、と見くびっていたこのゼリー。

しかし、付属のとろりとした

クリームシロップをかけて食す、という

製造過程に自身が加わるエンターテイメント感もあり

楽しく食すことができた。


特筆すべきはその味にある。


美味しい。


ゼリーとコーヒー。属性としてはあっさり同志


それを濃厚なクリームシロップが 相中を保っている。


コーヒーを味として楽しむ飲み方をされる人は

下手なコーヒーを飲むより断然こっちが良い。

コーヒーの味が舌に溶けて鼻口を突き抜ける瞬間は

眼前にヨーロピアンが広がる。


容器に記してある文言をそのまんまコピペすると


キリマンジャロ使用 コーヒーに占める割合50%


だそうだ


なんじゃそら。


毎日、マンガbangのフリーメダルの範囲内で

昭和劇画の巨匠、さいとうたかを氏の

サバイバルを読んでるからだろうか。


カフェゼリーのノスタルジックな味と

脳内のイメージがばっちり昭和に焦点が絞られたのは。


こころなしか文章もさいとうたかをの世界観に

寄せている気がする。

サバイバルが面白さ重症なので

脳内を占領されているのかもしれない。

話が脱線した。

話をカフェゼリーに戻そう。


ひとつの作品として比類のない品である。

さすがグリコ。

匠の味。


スーパーやコンビニで風景として見過ごしていた

カフェゼリー。


今後、その存在を意識することを

予感させる逸品である。


             広報  久野 宏子