旋回はピッチコントロールを使え

曲がりたいときに曲がれない!! ブレーク操作をしてもイメージより大きく旋回してしまう!!

こんな経験はないだろうか?

これはパラモーターの特性のひとつである迎え角の変化による影響といえる。

アクセルONとOFFでは迎え角が違う そしてアクセルONの状態でもフルパワーの時と中速域のときとでは迎え角が違う

これは当然ながらフルパワーでのアクセルONでもっとも迎え角が大きな状態にあるがパラグライダーの特性として迎え角が大きい状態からは旋回には入りにくい。

アクセルOFFの状態で迎え角が通常滑空と同じ状態であればブレーク操作をすれば簡単に旋回に入れる。その時に翼は迎え角が下がり(ピッチダウンして翼が下を向き)加速しようとしているはずだ。

フルパワーの状態ではこのピッチモーメント(旋回することで旋回方向へ翼が傾き、投影面積が小さくなることで失速することを自立的に回復するための加速)を発生させることを

拒むかのように無理矢理に人工パワーで大きな迎え角を維持させていることが原因である。

理由がわかればどうように旋回すればいいかもうおわかりだろう。

旋回の導入操作(ブレーク操作)の前にアクセルONの状態であれば一旦アクセルOFFまたはフルパワーであればそれを多少なりエンジン回転数を下げることで翼の迎え角は小さくなり自然に旋回へと入ってゆく。

上級者になれば意識的なピッチダウンを使って急加速させておいてのハイバンクターン(急旋回)もできるようになるだろう。

山飛びであればピッチコントロールはアクセレ-ターを使用してダイレクトに翼のピッチ角をコントロールするがパラモーターの場合はアクセル(エンジン回転数)のコントロールでピッチコントロールが出来ることを知っておこう。

駆使すれば機体操作に幅が広がり自在にコントロールできるようになる。