低空での経験テイクオフ編
低空で遭遇したヒヤリハット経験は2例
ひとつはテイクオフ
DKでモーターパラグライダースクールを担当して校長として従事していた時のこと
DK Whisperシリーズのデモビデオを撮影のために女性フライヤーをモデルにしたいというリクエストに応えて
長身でモデル経験もある女性フライヤーを紹介した。
彼女はパラグライダーのフライヤーではあるがパラモーターは未経験である。
撮影場所である沖縄県のエリアに行ってもらう前に私のスクールでパラモーターを体験してもらわなければならなかったが
あいにくの台風後でかなり劣悪なコンディションだった。無風 強風 瞬時に風向の変化する状況
とても飛べる状況ではないだろう。本社へそう連絡して撮影場所でなんとかレクチャーしてもらおうとしたが限られた日程は撮影のためのスケジュールに使いたいので
なんとかテイクオフだけでも教えて欲しいという無茶なリクエストが返ってきた。
意を決してテイクオフ後ローパスだけしてランディングして見せればいいか それで本人にやってもらうのは無理にしてもとにかく見せてイメージトレーニングだけでも
・・・っと思い テイクオフ そして高度30-50cmのローパスで10mほど直進したそのとき強烈な突き上げのような上昇風(当然ながら乱流)をくらって私は機体とともに突然4-5m舞い上がった。
まずい 確実に落ちる とにかく着地に備えて体制を・・・ どうにか脚から着地はしたがパワーユニットを背負った重量を支えられるものではない
ひざをつき首筋にかなりのムチ打ちを感じた。
それでも結果的には骨折はせず最小のダメージで済んだようだ。
低空と勝手に決め付けたのは浅はかだった。ローパス中に翼が変形して落ちても50cm程度なら という経験したこともないのに勝手に決め付けてフライトしたが低空であっても空中であることには変わりはない。
空中でとくに乱れた大気の中で人間が知っていることなど本当にわずかでしかないものだ。